ポール=アンドレ・フォルティエ

振付家・ダンサー
1948年カナダ・ケベック州生。

演劇と文学の教師を経て、1973年、ジネット・ローラン、エドゥアール・ロック(ラララ・ヒューマン・ステップス)などケベックの著名な振付家を次々と輩出したグループ、ヌーベル・エールに参加。1978年より振付家としてデビュー。1979年に自身のカンパニー、ダンス・シアター・ポール・アンドレ・フォーティエを設立。1981年にはカナダのダンス界における名誉あるジャン A. シャルメ賞を受賞し、『フォルティエ・ダンス・クリレアシオン』と名前を改めた。


フォルティエの発表する作品は、人間関係、人の欠点、タブー、固定観念を鋭く見抜く視点がたちまち高い評価を得る。各国で作品を発表し続け、2004年には初来日。青山ダンスビエンナーレで「Tensions」(カナダ/2001)を紹介し、人間の孤独を風変わりで新鮮な感覚で取り上げ、振付家の成熟度を印象づけ、国内外を巡回。話題を呼んだ。


その後も、6人の若いダンサーのために創作された「Risque」(カナダ/2003)、映像とエレクトロミュージックを巧みに取り入れた「Lumiere」(カナダ/2004)を発表。「30x30」が最新プロジェクトとなり、「1x60」を山口情報芸術センターで取り組む。


また、若手の育成にも情熱を注ぎ、ケベック大学での10年間の教授職の後、現在は、モントリオールの芸術総合センター、プラス・デ・ザールのレジデンシャルアーティストとして創作を続けるともに、ケベック芸術文芸カウンシルの副委員長を務めている。

田邊アツシ

映像作家 ※「30x30」参加
1971年山口県萩市生。山口市在住。

映像インスタレーション作品を制作する一方、TV-CMの演出等を手掛ける。

2002年個展「私画像」展(アスピラート「switch」/防府市)を行う。また、2001年山口きらら博では、山口市館のショーのために映像を制作。

 

南 隆雄

メディアアーティスト ※「1x60」参加
1976年生まれ。京都市在住。

心理学、美術史などを学んだ後、映像音響表現について研究。2000年よりアートユニット『るさんちまん』の一員として、「る会〜生きション〜」と題した活動を各地で行う。ヴィデオ作品の発表を皮切りに、インスタレーション、パフォーマンスや造形作品など、徐々に表現の形態を多様化させつつも、一貫して広い意味でのライブ感を伴った作品を展開。

最近の活動に、第2回横浜トリエンナーレ(横浜/2005)、Rock the Future(イギリス/2005)、Daejeon FAST(韓国/2005)、Ars Electronica(オーストリア/2004)、メディアソケッツ(山口/2003)など。

また、2001年より活動を開始したグループ『USUSU』では映像及び音響制作を担当。パフォーマンスを主体として作品を発表している。最近の活動に、第21回東京の夏音楽祭(東京/2005)、ダンスを巡る風景展(神奈川/2004)、横浜ソロデュオコンペティション(神奈川/2003)など。

2005年からは木村友紀とともにライブバンド『P stone K』としても活動を開始。ひとつの旅をスコアに見立てたオーディオヴィジュアル作品を制作、発表している。2006年よりに本格的に個人活動を開始。本公演との共同制作で舞台映像を担当。