マレビトの会 新作演劇公演「PARK CITY」

日付:
2009-08-28(金)–2009-08-30(日)
日時:
2009-08-28(金)19:00【完売】(各回30分前開場)
2009-08-29(土)14:00*【完売】
2009-08-29(土)19:00【当日券:18:00より若干枚数販売】
2009-08-30(日)14:00*【完売】
2009-08-30(日)18:00 追加公演【当日券:17:00より販売】
場所:
スタジオA /
料金:
チケット発売 any会員先行 7月4日 一般 7月11日):全席自由
前売 一般 3,000円/any会員・特別割引 2,500円/25歳以下 2,000円
当日 3,300円
チケット販売:

インターネットでのご予約·購入

山口市文化振興財団チケットインフォメーション(YCAM内): 083-920-6111


*終演後に参加アーティストとゲストによるポストトークをおこないます。
ポストトーク ゲスト:
29日(土)14:00 内野 儀(演劇批評家)/30日(日)14:00 倉石信乃(詩人・批評家)

追加公演決定!!
日程:8月30日(日)18:00開演
チケット発売:8月23日(日)10:00~

今回の公演は、演出の都合上、客席数が少なくなっております。チケットはお早めにお買い求めください。
なお、当日券販売の有無に関しましては、各公演当日10:00より、山口市文化振興財団チケットインフォメーション(TEL 083-920-6111)までお問い合わせください。
*8月28日(金)19:00の当日券の販売はございません。
*8月29日(土)14:00の回の当日券の販売はございません。19:00の回は、18:00より若干枚数販売いたします。
*30日(日)14:00の回の当日券の販売はございません。18:00の回は、17:00より販売いたします。


■びわ湖ホール公演
10月24日(土)/ 25日(日) 両日とも14:00*・18:30
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール 大ホール舞台上舞台
料金:一般 3,000円/青少年 2,000円 ※友の会会員は500円引き(青少年は除く)
チケット発売日:友の会7月31日(金) 一般8月2日(日)
※終演後に参加アーティストとゲストによるポストトークをおこないます。
ポストトーク ゲスト:
24日(土)14:00 港 千尋(写真家)/25日(日)14:00 森山直人(演劇批評家)
お問い合わせ:びわ湖ホールチケットセンター
〒520-0806 滋賀県大津市打出浜15-1
TEL:077-523-7136(10:00 – 19:00 火曜休館 休日の場合は翌日)

OUTLINE

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AD:田中 勲(photographers' gallery)

YCAMが初めて挑戦する本格的な演劇作品。
「演劇」を裏切る、新しい体験を提案します。


山口情報芸術センターは、劇作家/演出家の松田正隆(マレビトの会)と、写真家の笹岡啓子(photographers' gallery)による新作演劇作品「PARK CITY(パーク・シティ)」を発表します。
本作は、作家が山口に滞在し、YCAMの専門スタッフとともに表現の可能性を探求する「滞在制作」によって発表するYCAMオリジナル作品です。舞台芸術と写真、そしてメディア技術がもたらす新たな世界̶。時間と空間、身体感覚が交錯する新しい演劇体験を提案します。

PARK CITY特設webサイト


 
左:「声紋都市 ー父への手紙」(フェスティバルトーキョー/2009) 撮影:青木 司
右:笹岡啓子「PARK CITY」より(2007)



言葉と写真が描く、PARK CITY=「広島」。
舞台から遠くはなれた客席がもたらす新しい鑑賞スタイル。


演劇でしか実現しない表現を追求し、実験的な作品を発表し続ける劇団「マレビトの会」。代表の松田正隆は、数々の演劇賞を受賞し、90年代から現在まで日本の演劇界をリードする劇作家/演出家の一人です。今回の新作には、都市の風景を切り取り、その独自の視点が高い評価をうける若手写真家の笹岡啓子が参加。戦後、公園(PARK)を中心に復興した都市「広島」をテーマに、二人のテキストと写真が、都市にある潜在的な記憶を描き出します。
また、劇場では、あえて舞台から遠く離れた位置に客席を用意。さらに、観客席それぞれにも、特別な演出が施されます。こうした新しい鑑賞スタイルを通し、観客は、テキストと写真、音声と映像が、時間と空間を往来する新たな演劇を体験します。松田正隆の書き下ろし脚本と演出、笹岡の写真、そしてYCAMの特徴であるメディア技術を盛り込んだ本作。今までにない先鋭的な作品が誕生します。




作・演出:松田正隆
写真:笹岡啓子(photographers' gallery)

出演:牛尾千聖、F.ジャパン、桐澤千晶、ごまのはえ、島 崇、武田 暁、西山真来、枡谷雄一郎、宮本統史、山口春美
舞台監督:岩田拓朗(YCAM InterLab)
舞台:宇野三津夫(YCAM InterLab)
音響/モニタシステム:伊藤隆之(YCAM InterLab) 
録音:荒木優光
照明:高原文江(YCAM InterLab)
 映像:大脇理智(YCAM InterLab)
衣裳:堂本教子
プログラマ:濵 哲史(YCAM InterLab)
ドラマトゥルグ:田辺 剛
演出助手:米谷有理子
技術協力:YCAM InterLab
制作:竹下暁子・塩見直子(YCAM)、森 真理子・西村麻生
宣伝美術:田中 勲(photographers' gallery)
企画協力:八角聡仁
協力:魚灯、劇団衛星、ニットキャップシアター

主催:財団法人山口市文化振興財団、財団法人びわ湖ホール、マレビトの会、photographers' gallery
後援:山口市、山口市教育委員会
企画・制作:山口情報芸術センター[YCAM]、びわ湖ホール、マレビトの会、photographers' gallery
文化庁 平成21年度舞台芸術振興の先導モデル推進事業(舞台芸術共同制作公演)
助成:財団法人地域創造、財団法人アサヒビール芸術文化財団、財団法人セゾン文化財団(「マレビトの会」の年間活動助成)
京都芸術センター制作支援事業

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演劇が歴史の再現ではないように、写真は出来事の痕跡ではない。
それは過去の現実に発していながら、一度たりとも「現在」であったことはなく、直線的な時間に回収できない「空白」を残したまま、「痕跡という出来事」として生起する。<PARK CITY>と呼ばれる不在の痕跡から演劇が掘り起こすのは、都市の空隙に棲みつく「死者たち」の記憶なのか、それとも自らを焼き尽くした演劇の「灰」だろうか。
八角聡仁(批評家)



長崎に生まれ育った私は、広島を長崎のようにはうまく歩けない。廃墟になった都市というだけでは、つながりなど求めようもないと思っていたのだけど、それにしてもこの居心地の悪さはなんなのだろう。それは、爆心地である平和記念公園に立つたびに強くなる。
笹岡さんの写真にも、ここちよさがない。私的な感触から、そう思うだけではなく、おそらくは、広島という公園都市のはらむ異様な何かが写し取られてしまっているからだろう。過剰な数の記念碑と証言を代弁するものたちにあふれた街で、彼女の写真のここちわるい静けさは驚きだった。そこは、もうひとつの時間を生きざるをえない都市ではないかと彼女は言った。
松田正隆(「PARK CITY」作・演出)



写真から声は聞こえてくるだろうか。言葉から光は届けられるだろうか。
写真作品とは別の、もうひとつの「PARK CITY」が立ち上がろうとしている。その瞬間に立ち会い、目撃できることを、誰よりもきっと私自身が楽しみにしている。
笹岡啓子(「PARK CITY」写真)

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