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Pasta Architecture
パスタ建築
概要
決められた単純なルールに従い、パスタで建築をつくるワークショップです。
ワークショップの手順
1.自己紹介 – 自分の家の中で好きな場所を発表します。
2.手順説明 – パスタをホットボンドで接着する方法や手順を聞きます。
3.パスタ建築 – シンプルな指示が書かれた6種類のオーダーカードの中から1枚ずつ渡され、その指令に従ってパスタを接着します。制限時間は5分間。時間が来たらカードを持って隣りの席に移ります。移動後の席でも自分のカードに従って、前の人の建築の上に足していきます。これを12回/60分繰り返します。
4.観察する – 60分後に完成した建築をみんなで見ます。
5.コンセプトの説明 – 背景にある考え方、セルオートマトン(1)の概念、関係する建築作品などの話を聞きます。
効果
オーダーカードの種類が限られているのにも関わらず、多様でユニークな建築がいくつも完成します。
ねらい
1. 個人の能力やセンスによらない集団制作の創造性に触れます。
2. 計算機科学の「セルオートマトン問題」について簡単に理解できます。
3. アーティスト(2)の思考プロセスとの比較を行い、作品鑑賞の視点を拡張します。
(1)セルオートマトンとは、格子状によるセルと単純な規則による計算モデルです。1つのセル(細胞)が複数の単純な状態を持ち、周囲のセルとの関係によって自己の状態を変化させます。生物、流体、結晶などのシュミレーションに活用され、現代科学に大きな影響を与えています。