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カメラ関連用語集

活動の上で必要になったカメラの専門用語など


【あ】

ISO[いそ]

フィルムや印画紙の露光に対する感度を数値で表したもの。フィルム感度について言うことが多い。ISOとは「International Organization for Standardization(国際標準化機構)」のことで、ISO感度とは、ISOの規定に従った感度。以前使用されていたASAの値と同一である(ISO100=ASA100)。
フィルムは感度が高くなるにつれて粒状性(画質)は悪くなる特性があるが、高感度だと少ない光でも写真を撮ることができるようになる。標準フィルム感度はISO100〜400。

色温度[いろおんど]

光の色の性質を示す単位で、絶対温度の単位の「K(ケルビン)」で表されている。色を表現するのに温度という言葉が使われるのは、金属を熱した時の色と同じ色の光を、そのときの金属の絶対温度で表しているためである。金属は熱せられると、その色は赤→黄→白→青と変化していく。ただし、明るさは考えられておらず、光の色のみを表している。
昼間の太陽の光やストロボ光が大体5500K(ケルビン)。日の出前や日没後などの青みがかった光は色温度が高く、逆に日の出後や日没前などの赤みがかかった光は色温度が低くなる。通常のフィルムであれば、その色温度に適した色で記録されるが、デジタルカメラには、色温度に合わせてカラーバランスを調節できる機能があるため、自在にコントロールすることができる。

印画紙[いんがし]

感光剤を塗布した紙。ネガフィルムを通した光で焼き付け、現像して写真を得る。紙質により「バライタ紙」と「RCペーパー」がある。サイズは以下の通り。ただし、ミリ数は印画紙のメーカーによって微妙に異なる。
印画紙サイズ一覧

8×10[えいとばいてん]

印画紙や写真フィルムなどで、大きさが 8inch×10inch(およそ 20cm×25cm)のものをさす。この大きさを「エイトバイテン」ということがある。

F値(絞り値)[えふち(しぼりち)]

F値は口径比とも呼ばれ、写真ではレンズの明るさをあらわす数値として用いられる。もともとは、レンズの焦点距離をf、レンズの有効口径をDとした場合、F=f/D。写真を撮る時の露出を決める要素のひとつ。レンズの中で光をとおす時(シャッターを切る時)の幅(円)の大きさをいう。
人の眼でいう虹彩の役目をするのが、レンズを通る光の量を調節する機構、絞りである。その絞りの具合を表すのが絞り値。焦点距離をレンズの有効口径(実際に光が入る最大の口径)で割った数値。F1.0を基準にした√2の系列で、1.0、1.4、2、2.8、4と数値は変化する。

※絞りを開ける=数値(F値)を小さくする=明るくなる
 絞る=数値(F値)を大きくする=暗くなる

【か】

階調[かいちょう]

英語でグラデーション(gradation)。最暗部(黒)からハーフトーン(灰色)さらに最明部(白)までの微妙な調子をいう。

感光[かんこう]

光の照射により物性などが変化すること。

感光材料[かんこうざいりょう]

光の照射により物性などが変化すること。

感度[かんど]

フィルムは感光材料というように、光を強さ(明るさ)に応じて感じとる性質があり、これを利用して写真を撮ることができるわけで、撮影する被写体の明るさに感じる速さを感度という。400,800といったISO感度で表示する。

キュビズム[きゅびずむ]

一つの視点からの表現を避け、複数の視点から表現する絵画などでみられる手法。
1907年から08年頃にピカソとブラックにより始められ、ルネッサンス以来の写実的伝統から絵画を解放したものとして、20世紀の最も重要な芸術運動の一つとされている。

現像[げんぞう]

光の当たったフィルムや印画紙には、目に見えない変化が起こっている。その変化を目に見える形にするために行う処理が現像である。

【さ】

三脚[さんきゃく]

3本の脚を持ったカメラの固定脚。カメラを手に持っていられない時や、シャッター速度が遅く写真がぶれてしまうのを防ぐ時に使用。

4×5[しのご]

シノゴと呼ばれるもので、主に、写真フィルム(や乾板)で4inch×5inch(およそ10cm×12.5cm)の大きさのもの。もしくはこのフィルムを使うカメラのことをいう。4インチ×5インチのシート状の物で、一枚一枚、暗室で専用ホルダーに入れてから使う。

絞り[しぼり]

レンズの光軸に中心を置く、主として円形の孔で、レンズに入る光を制限して画像の明るさを調節する。レンズの残存収差を減少させて解像力を高める。被写界深度を変える。画面中心部と周辺部の光量を均一化させる。などの役目。レンズ内部を通る光の量を調節するためのもの。
光の量を少なくすることを「絞り込む」、逆にたくさん光を取り込むことを「絞りを開ける」と表現する。

シャッタースピード[しゃったーすぴーど]

カメラやCCDでフィルムなどの感光材料にレンズからの光を当てる時間。
感度にもよるが、日中太陽光下で1/600〜1/200秒。曇りなどだと1/100〜1/50秒ぐらいまで落ちる。屋内だと1/50〜1/30秒程度。特に暗い場所で、1/20〜1/10秒まで遅くなると三脚が必要となる場合も出てくる。

焦点[しょうてん]

ピント。ポイント・オブ・フォーカスのポイント(オランダ語でピュント)がなまって発音されたという日本だけの俗語。日本では焦点を合わせることをピントを合わせるというが、海外では通用しないので要注意。
虫眼鏡で太陽光を収集したとき一番小さくなった点が焦点。

焦点距離[しょうてんきょり]

レンズの焦点距離は、虫眼鏡で考えるとわかりやすい。虫眼鏡で紙に太陽の光を当てると紙を焦がせる。この紙に太陽光線が集中して紙が焦げる時の、紙と虫眼鏡の間の距離を「焦点距離」という。
凸レンズの場合は、光が最も集まる時の距離で、凹レンズでは、通った光がレンズの直径の2倍の円に広がる時の距離。焦点距離の長いレンズほど、被写体を大きく写すことができる。
レンズの名称の50mmや300mmなどという数字はこの焦点距離を表している。

焦点深度[しょうてんしんど]

焦点側で、焦点を境にして、前後に、等間隔で鮮明に結像する範囲。(フィルム側のピント幅)

セピア[せぴあ]

昔の写真が変色して茶褐色になったような雰囲気。専用フィルムや使い切りカメラも販売されている。

【た】

停止[ていし]

フィルムや印画紙の現像を停止させる過程、またその作業。
現像液がアルカリ性なので、アルカリ性を中和させるために、普通 1.5%の酢酸水溶液が停止液として使われる。フィルム現像の場合は、現像タンクから現像液を出した直後に、停止液を現像タンクに入れて撹拌する。

定着[ていちゃく]

現像後にフィルムや印画紙に残った感光剤を取り除く過程、またその作業。定着液にフィルムや印画紙を浸して行なう。

【な】

ネガ[ねが]

ネガティブ(negative)の省略語。画像の階調(明暗)が反転したもの。写真フィルムについていうことが多い。カラ−ネガなど。ポジの反対語。

【は】

パノラマ[ぱのらま]

絵画をいわゆるパノラマ状に、つまり丸天井ないし円錐形の屋根を乗せた円形ホールの内壁に描き、展示する建物のこと。この種の絵画はある場所の眺めを360度、目の届く限り遠くまで本物に似せて描いてある。18世紀末から19世紀にかけて流行。
現在の一部のカメラについているパノラマとは、そのカメラの画面上下をカットして見掛けをワイドに見せているもの。本来のパノラマにするは、継ぎ合わせるか専用の特殊カメラを使用する必要がある。

被写界深度[ひしゃかいしんど]

ピント(焦点)が合いシャープに写る範囲のこと。レンズの焦点距離、レンズの絞り値、被写体との距離の3つの要素で決定される。焦点距離が長く、F値が明るく、被写体との距離が近いほど被写界深度は浅くなる。絞りを絞り込むほど、被写界深度は深くシャープに写る範囲が大きくなり、また焦点距離の短い広角レンズは被写界深度が深く、焦点距離の長い望遠レンズは被写界深度が浅くなる。また、遠景など遠距離の被写体にピントを合わせた場合は被写界深度が深く、接写のように近距離の被写体にピントを合わせた場合には被写界深度が浅くなる。

被写体[ひしゃたい]

カメラを向けられるものすべてのこと。

ピンホールカメラ[ぴんほーるかめら]

レンズの代わりに針穴を開けた板を取り付けた、単純な構造のカメラ。最も原始的なカメラと言える。

プリント(焼き付け)[ぷりんと(やきつけ)]

現像済みフィルムやデジタルデータから紙にすることもしくは紙になった物をいう。

ポジ[ぽじ]

ポジティブ(positive)の省略語。日本語で言えば「陽画」のこと。ネガのように階調(明暗)が反転しているものではなく、目で見たそのままが現れている様子。単に「ポジ」と言うと、「リバーサルフィルム(スライドフィルム)」のことを指すことが多い。ネガの反対語。

【ら】

露出[ろしゅつ]

感光面に光を当てる(露光させる)ことをいう。

露出計[ろしゅつけい]

フィルム感度、シャッタースピード、絞り値で表す光の計測装置。被写体からの反射光を測定する反射光式と被写体に当たる光をその場にいって計測する入射光式がある。

露光時間[ろこうじかん]

シャッターを開いている時間、または感光面に光を当てている(露光させている)時間のこと。単位は秒。

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