新作(YCAM委嘱作品)

Card play

ザカリー・リーバーマン、テオドア・ワトソン

マジシャンにとって、チャンスや運命を非現実に変換することのできるマジックツール「トランプ」。本作は、一組のトランプをインターフェースとし、観客がマジシャンになったかのように、様々な魔法を繰り広げることができるインスタレーションです。カードをめくることで、音楽を奏でたり、物語が展開します。アメリカを代表するプログラム開発者、メディアアーティストが手がけた子どもから大人まで楽しめる新作です。

ザカリー・リーバーマン/Zachary Lieberman [アメリカ]

メディアアーティスト、プログラマー。アートの展覧会や教育の現場で活躍し、遊び、コミュニケーションの本質、可視/不可視の間の微妙な境界に迫るユニークな方法でテクノロジーを扱う。ジェスチャー入力や身体の拡張についての研究開発を取り入れたパフォーマンス、インスタレーション、オンライン作品等を制作。ゴラン・レヴィンとのコラボレーション作品「Remark」「Messa Di Voce」は国際的な展覧会で数多く展示。「Drawn」は、アルス・エレクトロニカとCYNETartで受賞。「Opensourcery」では、スペインの魔術師マゴ・ジュリアンと恊働し、オープンソース・ソフトウェアと伝統的なマジックとの組合せによって新しいトリックの領域を開拓。現在は、身体の不自由な学生のため、彼らの動きを視聴覚の応答に変える自己表現のためのソフトウェアを開発中。
http://www.thesystemis.com/

テオドア・ワトソン/Theodore Watson [イギリス]

アーティスト、デザイナー、実験者。好奇心や生き生きとした経験をデザインすることで、人々を遊びの精神へ駆り立てるような作品を制作。アーティスティックな表現のための新しいツール、実験的な音楽システム、身体を使った没入型のインタラクティブ環境の開発を行う。最近ではグラフィティ・リサーチ・ラボのレーザー・グラフィティ・システム「Laser Tag」や、没入型インタラクティブ・エコシステムの「Funky Forest」を制作。彼の作品はMoMA、テート・モダン、アルス・エレクトロニカ、サンダンス映画祭、Res Festなど世界各地で紹介されている。
http://muonics.net