MAPPING SOUND INSTALLATION (マッピング・サウンド・インスタレーション)
シリーズ「科学とアートの対話」#3

2006年8月9日(水) - 10月9日(月⋅祝)  火曜休館
10:00 - 20:00 (スタジオBのみ12:00 - 20:00)  入場無料

 

「マッピング・サウンド・インスタレーション」は、YCAM館内の空間(展示空間、公共空間)を、サウンド(物理的音) による表現の場として考え、場所性と公共性を生かしたサウンドデザインを空間的に設置(マッピング)していくアートプロジェクトです。 館内の観客・利用者の知覚や身体感覚に新鮮な経験をもたらすために、それぞれの設置場所の3次元空間的拡がりの意味や機能が、 サウンドアートによって斬新にデザインされます。特に今回は、水平的な循環性をもつYCAMの建築的特徴に注目し、環境としてのアート (パブリックアート)と人との繊細な連鎖関係を触発することで、館全体を生きた動きのある空間の連なりとして、 アーティストと観客が探求していくプロジェクトになります。

 

本展は、以下の2つのメインプログラムから構成されています。

  • アーティストによる実験的サウンドインスタレーションのレジデンス制作と展示発表
    渋谷慶一郎+池上高志/「filmachine(フィルマシン)」(新作サウンドインスタレーション)
  • YCAM大学間コンソーシアム
    「公共空間とサウンド“autonomic sound sphere - 自鳴する空間”」
メインアーティストには、音楽家の渋谷慶一郎氏と東京大学助教授の池上高志氏を迎え、 新作サウンドインスタレーション「filmachine(フィルマシン)」を発表するほか、YCAM大学間コンソーシアム 「公共空間とサウンド”autonomic sound sphere(オートノミック・サウンド・スフィア)- 自鳴する空間”」のプロジェクトを監修をしています。

今回、YCAMが新たな企画として提案・開催する「YCAM大学間コンソーシアム」は、 YCAMがメディエーターとなり、地元地域を含む4大学[IAMAS(情報科学芸術大学院大学+岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)、 東京藝術大学、多摩美術大学、山口大学]の情報デザイン専攻の選抜大学院生による共同研究発表として推進するもので、 地方文化施設の発信する新しい形の官学連携教育プロジェクトとなります。参加メンバーは、半年間のワークショップを通して 「公共空間とサウンド」というテーマからリサーチや開発をおこない、共同研究成果を最終的にYCAM館内各所に作品設置し、 様々な視点から公共空間のコミュニケーションデザインの可能性を探ります。


[主  催] 財団法人山口市文化振興財団
[後  援] 山口市、山口市教育委員会 
[共同製作] YCAM InterLab
[企画制作] 山口情報芸術センター
[プロジェクトキュレータ] 阿部一直
[特別協力] 東京大学大学院総合文化研究科広域システム系池上研究室、ATAK
[協  力] IAMAS(情報科学芸術大学院大学+岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)、
       東京藝術大学音楽研究科、多摩美術大学美術研究科、山口大学理工学研究科
[助  成] 財団法人地域創造、平成18年度文化庁芸術拠点形成事業
[協  賛] オタリテック株式会社、カラーキネティクス・ジャパン株式会社、
       株式会社オービット・ミューズテクス事業部、株式会社カメオインタラクティブ、
       株式会社タイムロード、三菱電機エンジニアリング株式会社