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installation 1: quartets
installation 2: orchestras
installation 3: without records
installation 4: filaments
LIVE-1: songs
LIVE-2: musics
LIVE-3: networks


installation 1: quartets

木村友紀

木村友紀/Yuki Kimura
1971年京都生まれ。美術作家。個展(選抜)03年「new garden」(タカイシイギャラリー/東京)、05年「untitled puzzle」(コダマギャラリー/東京)、07年「pictures of a man」(タカイシイギャラリー/バーゼルマイアミ)、グループ展(選抜)99年「第6回イスタンブール・ビエンナーレ」、04年「六本木クロッシング」(森美術館/東京)、06年「Slow Tech」(Museum of Contemporary Art/台北)、08年「mellowfever」(Galerie des Galeries/パリ)

 

Benedict Drew

ベネディクト・ドリュー/Benedict Drew
パフォーマンスやサウンド、映像アーティストとしてロンドンを拠点に活動。現在、ロンドン・ミュージシャンズ・コレクティブ(LMC)のメンバーとして「Audit」等のコンサートの運営にも携わる。99年にラップトップ・デュオ「ニッシュ」でイヴァン・シールと共同制作を開始。アーティストのエマ・ハートとのコラボレーションやロードリ・デイビースとルイザ・マーティンとエレクトロニック・ミュージックのユニット「ポータブル」での活動をはじめ、様々なインプロヴァイザーと共演。ニューヨークや東京、ヨーロッパ各地で幅広く活動を展開している。
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平川紀道

平川紀道/Norimichi Hirakawa
1982年島根県生まれ。07年多摩美術大学美術研究科修了。「GLOBAL BEARING」にて第8回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。グループ展として、06年「Re: search」(せんだいメディアテーク/仙台)、07年「OPEN SPACE 2007」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]/東京)、08年「transmediale.08」(ドイツ)等に参加。その他、企業からの委嘱作品も発表している。
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石川 高

石川 高/Koh Ishikawa
1963年東京生まれ。笙を宮田まゆみ、豊英秋両氏に師事、雅楽合奏を芝祐靖氏に師事する。雅楽団体「伶楽舎」に所属。国立劇場公演をはじめとし、世界各地の音楽祭に参加。雅楽古典曲のみならず、現代作品や自主作品の演奏も数多い。06年「Maerzmusik Festival」(ベルリン)にて演奏のほか、メキシコの作曲家フリオ・エストラードの新作オペラ「Murmullus del Paramo」に参加し、マドリード(スペイン)、シュトゥットガルト(ドイツ)、メキシコ、ヴェニス(イタリア)で演奏。07年「Huddersfield Contemporary Music Festival」(イギリス)に参加。08年「JAPAN! culture + hyperculture」(ケネディ・センター/ワシントン)にて演奏。
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一楽儀光

一楽儀光/Yoshimitsu Ichiraku
1959年生まれ、山口市在住。90年代初頭日本の音楽シーンとほとんど関係をもたぬままに独自の音楽を作り出す。93年以降吉沢元治らとの共演をきっかけに存在が広く知れる。金大煥、大友良英等との共演を経て、96年には韓国のチェソンベトリオのメンバーとして活動。97年想い出波止場「VUOY」発表以来、数多くのミュージシャンとコラボレーションを展開。内橋和久の「ファンタスマゴリア」、HACO「ハピネスプルーフ」、河端一の「アシッド・マザー・テンプル」に参加するほか、98年大友良英、Sachiko Mと「I.S.O」を結成。現在はドラムによる映像コントロールシステム「ドラびでお」を中心に海外でも活躍。05年「アルス・エレクトロニカ」(オーストリア)Honorary Mention賞受賞。07年「ヴェネツィア・ビエンナーレ」、08年「サラゴサ万国博覧会」招待。

 

Jim O'Rourke

ジム・オルーク/Jim O’Rourke
1969年生まれ。音楽家。ポップスからノイズミュージックまで幅広く活動し、ガスター・デル・ソル、ソニック・ユースといったバンドにも在籍。主なソロ作品は「ユリイカ」、「アンシグニフィカンス」など。また、映画においても03年リチャード・リンクレイター監督「スクール・オブ・ロック」といった作品の映画音楽を手掛けるほか、00年には青山真治監督作品「EUREKA」に同タイトルの楽曲を提供している。現在ソロ名義の新作を準備中。

 

Kahimi Karie

カヒミ・カリィ/Kahimi Karie
1968年生まれ。91年デビュー以降、国内外問わず数々の作品を発表、98、99年には全米でベストアルバムを発売し、ニューヨークを皮切りにアメリカツアーを行う。03年アルバム「Trapeiste」をリリースこの年から菊地成孔、大友良英のソロアルバムや、ONJOのメンバーとしてヨーロッパツアーにも参加。06年にモロッコで撮影された映像を収録したDVD「kochab」、大友良英、ジム・オルーク、ヤン富田との共同プロデュースによるアルバム「NUNKI」をリリース。2月のツアーを皮切りに全国各所でのフェスティバルやイベント、「国宝・彦根城築城400年祭」で能舞台でのライブなどに出演。7月にはライブDVD、数々のアーティストと共演した楽曲を収録したコンピレーションアルバムをリリース。その他、FMのパーソナリティーや連載コラム、映画コメント執筆、字幕監修なども手掛けている。
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Sachiko M

Sachiko M
1994年からサンプラー奏者として活躍。98年、今までのスタイルを一変させ、サンプラー自体がもともと持っているテスト・トーン(=サインウェイヴ)を再利用した独自のサンプラー奏法を開始。00年サインウェイヴだけを使ったエクストリームなソロ「Sine Wave Solo」を発表、各方面からの注目を一気に集める。03年「アルス・エレクトロニカ」のデジタル・ミュージック部門ゴールデン・ニカ賞を受賞。近作にはソロCD「salon de sachiko」[hitorri-111]、サウンドインスタレーション「I’m here」などがある。

 

Axel Dörner

アクセル・ドゥナー/Axel Dörner
1964年ケルン(ドイツ)生まれ。トランペット&エレクトロニクス奏者、作曲家。ケルンのMusikhochschuleにてピアノとトランペットを学んだ後、94年ベルリンに移住。”即興”、”現代音楽”、”ジャズ”、”電子音楽”の分野で国際的に著名な音楽家と共演している。また、トランペット演奏では通常は用いない奏法や自身で開拓した技法を用い、ユニークなスタイルを確立している。これまで、ヨーロッパや南北アメリカ、オーストラリア、日本、香港などでツアーし、数多くのCDやレコードに参加している。06年「SWR Jazz Award」受賞。
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Martin Brandlmayr

マーティン・ブランドルマイヤー/Martin Brandlmayr
1971年バート・イシュル(オーストリア)生まれ。University of Music and Performing Arts Viennaでクラシックの打楽器を学ぶ。「Radian」「Trapist」「Kapital Band 1」「Mapstation」「Polwechsel」「Autistic Daughters」など多くのグループのドラマーをつとめるほか、ジョン・ブッチャー、トニー・バック、クリスチャン・フェネス、アンドレア・ノイマン、中村としまる、ジョン・ティルバリー、デヴィッド・シルヴィアンなど、多くのアーティストとコラボレーションを行っている。
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installation 2: orchestras

高嶺 格

高嶺 格/Tadasu Takamine
1968年生まれ。美術作家。90年代初頭より、パフォーマンスやインスタレーション、ビデオから工芸的手法まで多彩なアプローチの作品を発表。美術作品の傍ら、舞台作品のコラボレーションも数多く手掛ける。93年から97年までダムタイプのパフォーマーとして「pH」「S/N」「OR」の3作品に参加。「性」の問題などにも触れながら、異なる背景や価値観を持つ他者への接触と困惑、更に相互理解を志向するプロセスを真摯に表現する。

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installation 3: without records

青山泰知

青山泰知/Yasutomo Aoyama
北海道生まれ、仙台在住。仙台において美術活動を続ける傍ら、ライブ企画やDJ等の音楽活動も行う。95年、仙台で行われた大友良英とのコラボレート企画 「we insist?」 にてインスタレーションを担当。その後、大友良英とのユニット DJ TRANQUILIZERで 「MUSIC MERGE FESTIVAL 97」(東京)に参加。また秋田昌美(MERZBOW)などをゲストに迎えた長時間ライブセッションも行う。07年には大友良英による展覧会「without records」(せんだいメディアテーク/仙台)で視覚構成を担当。現在、仙台にてレコード・ショップ 「STORE15NOV」を主宰。

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installation 4: filaments

Filament

Filament(大友良英+Sachiko M)
1997年結成。ポスト・エレクトロニクス・ミュージックのあくなき実験場として、聴取と発音行為の徹底的な分析と解体の末に生まれたユニット。Sachiko Mによる独特な作曲方法を軸に、微弱音から轟音にいたるまで、また可聴範囲の限界を超えつつ、従来のモ作曲モやモ即興モによって作られた音楽とは根本的に異なる音響体験をもたらす。これまでに世界十数カ国で演奏、多くの物議をかもしている。

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LIVE-1: songs

浜田真理子

浜田真理子/Mariko Hamada
1964年島根県生まれ、松江市在住。学生時代よりバー、クラブ、ホテルのラウンジでピアノ弾語りの仕事をする。98年1stアルバム「mariko」をリリース。わずか500枚のプレスが東京の一部のマスコミに取り上げられ完売。再プレス後には東京の外資系CDショップでロング・ヒット。02年マネージメント事務所兼レーベル「美音堂」が設立され、シングル「純愛」、2ndアルバム「あなたへ」をリリース。03年、廣木隆一監督、寺島しのぶ主演映画「ヴァイブレータ」にて楽曲使用。06年には4年ぶりのスタジオ録音盤「夜も昼も」をリリース。08年5月公開の地元島根を舞台にした錦織良成監督映画「うん、何?」では音楽を担当。今年、1stアルバム発売10周年を記念して「mariko plays『mariko』TOUR」全国7公演を行う。

 

山本精一

山本精一/Seiichi Yamamoto
1958年兵庫県生まれ。音楽家。80年代後半よりBoredomsにギターリストとして参加。並行してリーダーバンド、想い出波止場や羅針盤を結成。90年代には、電動歯、赤武士、ザ・ハッピー・カウボーイズといったBoredomsのメンバーとの別プロジェクトや、Novo Tono、Rovo、Ya-To-I、Mostといったバンドに参加しギターリストやコンポーザーとして中心的な役割を担う。その後もTEEM、Para、カオス・ジョッキーなどのプロジェクトを次々と始動。加えて、国内外のミュージシャンとの様々なコラボレーション、さらには映画音楽やソロを含め、多彩な音楽フィールドで活動。ミニコミやライナーノーツ、音楽誌、文芸誌への寄稿も多く、94年からギターマガジン誌に連載していたエッセイ「ギタバリョー」などを収めた単行本「ギンガ」を99年に出版。また、自身のCDジャケットのデザインやイラストも手掛ける。

 

一楽まどか

一楽まどか/Madoka Ishiraku
1987年山口県生まれ。04年より、グロッケンシュピールとエレクトロニクスを使っての即興演奏を開始し、様々なミュージシャンやアーティストとの競演を果たす。07年には、HACOのソロアルバム「RISKA」にゲストとして参加。06年にはMAX/MSP/Jitterのプログラミングを始め、グロッケンシュピールのリアルタイム処理パフォーマンスを行う。07年からは映像を自主制作し、センサーなどを用いた様々な形体のパフォーマンスを展開。近年にはMAX/MSP/Jitterのプログラミングで「ヴェネツィア・ビエンナーレ」にも参加。

 

DJ-Tranquilizer

DJ-Tranquilizer
1996年、美術家の青山泰知と音楽家の大友良英により結成。渋谷ラママでの5時間連続ライブ、ミュージック・マージュ・フェスティバルでの幕間演奏、想い出波止場との共演等で、当時としては異例ともいえるミニマルかつ物音のような演奏を展開。大友にとってはその後のI.S.O.等に向かう大きな布石になるも、世間的にはほとんど認知されることもなく98年に活動休止。今回、実に10年ぶりの演奏になる。

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LIVE-2: musics

ONJO
photo: Koh Okabe

ONJO(大友良英 ニュー・ジャズ・オーケストラ)
大友良英が自身のルーツのひとつであるジャズに正面から取り組むべく1999年に結成したONJQ(大友良英 ニュー・ジャズ・クィンテット)から発展した彼のメイン・プロジェクトのひとつ。現在総勢11人+αを擁する大編成で、フリージャズの作法や“音響”以降の即興のアプローチ、そして“うた”の革新的な融合に大胆に挑み続けている。05年にはカヒミ・カリィ、浜田真理子のヴォーカルをフィーチャーした「ONJO」と、エリック・ドルフィーの名盤を全曲カバーした「Out To Lunch」の2枚のアルバムをリリース。その後、様々なゲストメンバーを交えながら世界各地をツアーし、その記録をまとめた2枚組ライブアルバム「LIVE Vol.1 “series circuit”」「Vol.2 “parallel circuit”」の2タイトルを07年夏に発表。現在、新たなバンド・アンサンブルの可能性を追求して、その活動は第2ステージに突入している。

    大蔵雅彦
    photo : Yoshiyuki Suzuki

  • 大蔵雅彦/Masahiko Okura
    1966年生まれ、東京在住。アルトサックス、バスクラリネット奏者。94年「Dub Sonic Warrior」への参加をきっかけに演奏活動を開始。活動初期よりフリーインプロヴィゼーションをさまざまな演奏者と試みる。97年に自身のリーダーバンド「Gnu」を結成。アドリブ中心の初期から、作曲とアンサンブル重視のスタイルに音楽性を変化させつつ現在までに4枚のアルバムを発表。06年より杉本拓、宇波拓とともに作曲作品発表のための「室内楽コンサート」シリーズを企画。
  •  

    青木タイセイ

  • 青木タイセイ/Taisei Aoki
    1990年代、トロンボーン奏者として「オルケスタ・デラ・ルス」に参加。貴重な海外公演経験多数。現在は、作・編曲、トロンボーン、キーボードに加えエレクトリック・ベースも操る奇才としてホーンセクションからインプロヴィゼーションまで、その活動領域は多岐に渡る(ex:熱帯JAZZ楽団、Vincent Atmicus、DCPRG、etc.)。04年6月ソロアルバム「primero」をレーベル「East Works Entertainment」よりリリース。08年6月に新プロジェクト、金管アンサンブル「Brassticks」を始動。
  •  

    宇波 拓

  • 宇波 拓/Taku Unami
    1976年東京生まれ。90年代後半より、ギターをはじめとする弦楽器や、ものの振動を用いた即興演奏を中心に活動。主なプロジェクトに、Mattinとのラップトップノイズユニット「死霊のコンピューター」、古池寿浩、江崎將史らとの軽音楽バンド「ホース」、細馬宏通との「かえる目」など。共演者に、ラドゥ・マルファッティ、ジャン=リュック・ギオネ、ロードリ・デイヴィス、中尾勘二など。06年より、杉本拓、大蔵雅彦との月例企画「室内楽コンサート」を開催し、作曲に取り組む比重が増える。レーベル「hibari music」を主宰。映画音楽に古澤健監督「ロスト★マイウェイ」、沖島勲監督「一万年、後….。」がある。
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    高良久美子

  • 高良久美子/Kumiko Takara
    東京芸術大学器楽科卒業後、室内楽、吹奏楽、オーケストラ、ミュージカル、スタジオワークなどの活動を始め、坂田 明、ホッピー神山、大貫妙子、UA、ヤドランカなど、様々なジャンルのミュージシャンのレコーディングやツアーに参加。「WAREHOUSE」「ボンデージ・フルーツ」などのバンドで国内外のフェスティバルに出演。他にも大友良英のフィルムワークスへの参加を始め、蜷川幸雄や文学座などの演劇公演の音楽制作も手掛けている。
  •  

    水谷浩章

  • 水谷浩章/Hiroaki Mizutani
    20歳の頃より音楽活動を開始。アコースティック・ベースを吉野弘志氏に師事。独自のスタイルでエレクトリック・ベース、アコースティック・ベースを操り、その幅広い音楽性とグルーヴには定評がある。リーダー作として97年「Low Blow/カフェおじさん」、03年「phonolite/while i’m sleeping」、06年「phonolite trio and ensemble/My Heart Belongs to Daddy」をリリース。現在は、自身のグループ「phonolite」(12人編成の変則ジャズ・オーケストラ)をはじめ、多数のバンドのレギュラー・メンバー、作曲家、アレンジャー、プロデューサーとして活躍中。
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    芳垣安洋

  • 芳垣安洋/Yasuhiro Yoshigaki
    関西のジャズエリアでキャリアをスタートさせ、「渋さ知らズ」などに参加後上京。渋谷毅、山下洋輔、坂田 明、板橋文夫、梅津和時、片山広明、菊地成孔、ホッピー神山、オオヤユウスケ、ヤドランカ、酒井 俊、カヒミ・カリィ、UA、高田 漣、ジョン・ゾーン、ビル・ラズウェルなど、様々なミュージシャンと共演。「ROVO」「南博GO THERE」「アルタード・ステイツ」や自身のバンド「Vincent Atmicus」「Orquesta Nudge! Nudge!」などでのライブ活動のほか、演劇や映画の音楽制作も手掛ける。欧米のフェスへの出演も多く、海外では即興演奏家としての評価も高い。
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    近藤祥昭

  • 近藤祥昭/Yoshiaki Kondoh
    1963年、小学1年、初めてもらった音楽の成績は「2」であった。71年、ピンクフロイドとレッドツェッペリンを聴き、エンジニアもメンバーの一部だと思い込む。エンジニアであれば私も音楽に参加できると思い、現在に至る。GOK SOUND(録音スタジオ・舞台音響)代表。







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    飴屋 法水

    飴屋 法水/Norimizu Ameya
    1961年生まれ。演出家、美術家。アングラ演劇の中心的存在「状況劇場」の音響を経て、84年「東京グランギニョル」を結成。87年「M.M.M」を結成し、メカニックな装置と肉体の融合をモチーフにした「スキン/SKIN」シリーズを発表し、サイバーパンク的な舞台表現を固める。90年以降現代美術の活動へと移行しながらも人間の身体にこだわり続け、輸血、人工授精、感染症、品種改良、化学食品、性差別などテーマとして扱った「ダッチライフ/Duch Life」シリーズを発表。95年「ヴェネツィア・ビエンナーレ」に「パブリックザーメン/公衆精液」にて参加するが、その後美術活動を停止。同年な生物を売買対象としたショップ「動物堂」を開設。05年「バングント」展[音楽・大友良英]にて美術活動を再開。07年平田オリザ作「転校生」の演出を手掛け、本格的な表現活動に期待が集まる。また、大友良英の「幽閉者」のサウンドトラック、ライブにも参加。

     

    音遊びの会
    photo: Yoshiro Kaneko

    音遊びの会
    2005年即興演奏を得意とする音楽家、知的な障害のある人、音楽療法家により結成。神戸大学音楽棟を主な活動場所として即興演奏を重ね、「音の城」「音の海」をはじめとした舞台や公開ワークショップをこれまで11回開催。古い洋館のあちこちで同時多発的に演奏を披露したり、ホールにいくつかの舞台を設定し、フェスティバルのように27演目ものアンサンブルを披露するなど、音楽や舞台形式の根本を問い直す団体として、各方面より注目されている。また、公演時の録音をもとに、「音の城/音の海」というCDも発売されている。

     

    rewall
    photo: Ai Nakagawa

    rewall
    2000年京都で結成。映像と音を主要な表現として活動するアーティストユニット。街中の建造物や並木など公共空間に映像を投影することで、都市における公共性を見つめ直すパフォーマンスプロジェクトとしてスタート。日常生活に存在する様々な境界線や均衡/不均衡に焦点をあて、解体と構築、そのプロセスから作品を制作。主な作品は、京都のインセンスショップlisnとのコラボレーションによるインセンス付きDVD作品「Meeting in the forest」。メンバーは山崎伸吾、加藤文崇、中川まさし、長谷川淳、加藤駿介、伴野ちひろ、河野純平。
    公式サイト

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    LIVE-3: networks

    Choi Joonyong

    チェ・ジュニョン/Choi Joonyong
    ソウル生まれ。1996年にホン・チュルキと共にノイズミュージック・ユニット「Astronoise(アストロノイズ)」でノイズの制作を開始。解体したCDプレーヤー、リールのテーププレーヤー、スピーカーなどを楽器として演奏を行う。ハーシュノイズバンド「Master Musik」に参加するとともに、ソロ活動も展開。CDプレーヤーのエラーサウンドを用いたソロアルバムを3枚リリースしている。レーベル「Balloon & Needle」を主宰し、積極的に韓国の実験的音楽を紹介している。
    公式サイト

     

    Hong Chulki

    ホン・チュルキ/Hong Chulki
    ソウル生まれ。1996年に韓国で最初のノイズミュージック・ユニット「アストロノイズ」をチェ・ジュニョンと結成し活動を行う。ターンテーブル、MDプレーヤー、ラップトップコンピュータ等によるオーディオ・シグナルの増幅やフィードバックを中心にノイズインプロヴァイザーとして活躍。07年には2枚のターンテーブル・ソロ・ディスク「Surface & Feedback」「Without Cartridge/With Cartridge」をリリース。また一方で、実験的映画音楽の作曲家としても活躍している。

     

    Jin Sangtae

    ジン・サンテ/Jin Sangtae
    1975年ソウル生まれ。99年にエレクトロニカ・プロジェクト「popmusic25」で音楽活動を開始。その後、数度のライブコンサートを経て、04年、即興音楽に出会い、音楽の方向性をシフトする。それ以降、AMラジオ、ラップトップ、ハードディスクドライブなどを用いて楽器を開発し、即興音楽等に重心を置く。メディア・インプロヴィゼーション・コンサート「RELAY」やブルガサリ・コンサート・シリーズに定期的に出演。08年に、小規模ながらも韓国初のエレクトロ・アコースティック・ミュージック演奏のためのサイト「DOTOLIM」をオープン。二ヶ月毎に「DOTOLIM concert series」を開催している。
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    FEN(Far East Network)
    FEN(Far East Network)は大友良英による最新のプロジェクトである。北京、シンガポール、ソウル、東アジアの大都市に住む実験音楽のミュージシャンたちは、互いに交流することはおろか、今までほとんど出会う機会もなかったが、この数年、インターネットを通じてお互いに知り合う機会が増え、共演可能な状況にあることを知った。マルセイユで毎年行われている実験音楽祭「MIMI Festival」が、このグループを本年7月にコンサートに招聘し、数日間のリハーサルを経て初めての演奏を行う。現時点では何が生まれるのか演奏家自身にも見当がつかないが、FENが目指すのは、何かこういうものを作る…という発想ではなく、このようなネットワークが何を生むのか…からスタートしているといってよい。今後、このプロジェクトをきっかけに、これまで交流の少なかったそれぞれの都市に住むミュージシャン同士のネットワークがどう発展するのか、何が生まれてくるのか。日本初演となる今回も大きな期待を担っている。

    【FEN(Far East Network)メンバー】
    ユェン・チーワイ/Yuen Chee Wai
    Yuen Chee Wai

     

    リュウ・ハンキル/Ryu Hankil
    Ryu Hankil
    公式サイト

     

    ヤン・ジュン/Yan Jun
    Yan Jun
    公式サイト

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