田邊アツシ

Atsushi Tanabe

ご自身の作品の寿命について考えることはありますか? どのようなことを考えていますか?
メディアの有為転変を考えるとなかなか難しいが、少なくとも思想・哲学については時間軸の永い作品となり得るかを常に考えます。
タイムマシーンで100年後に行けるとしたら、どのような形であなたの作品と出会いたいですか?
私の作品のことを親・祖父母等から語り聴いて知っているという人に会ってみたい。そういう作品が将来作れたとしての理想。
人の死についての定義も様々ですが、もし「作品の死」を定義するとしたら、あなたはどのような状態が作品の死だといえると思いますか?
全ての人の記憶から忘れ去られた時。或いは作品を覚えていてくれている最後の一人が亡くなった時。
YCAMに作られる「メディアアートの墓」に、ご自身の作品の中で入れたい作品はありますか?
もしあるなら、どの作品をどのような形で入れたいですか?
散骨派です(笑)。または、器を乗り換えながらも生き続ける、普遍な魂を持った作品を産み出してみたいものです。
その他、ご意見ありましたらお聞かせください。
第三者が偲んで下さるのは、それはとても有り難い事だと思いますが、自分自身(或いは分身である作品)は墓の事、それに入ることに関しては全くの無頓着です。ただ「墓地」「墓所」という場は好きですので、どの様な展示が出来上がるのかとても楽しみにしています。