八谷和彦

Kazuhiko Yatsuya

ご自身の作品の寿命について考えることはありますか? どのようなことを考えていますか?
常に考えます。基本的に100年後の人が見ても面白いものを作りたいと考えていますが、コンピュータを使った作品は寿命が短くなりがちなので(ポストペットとかも)なかなか難しいですね。だから自分はコンピュータ使わないマシンアート系に行った、という自覚はあります。
タイムマシーンで100年後に行けるとしたら、どのような形であなたの作品と出会いたいですか?
100年と言わず、1000年後の未来に行って、自分の機体に美少女が乗って世界を救うところを見たいです。
人の死についての定義も様々ですが、もし「作品の死」を定義するとしたら、あなたはどのような状態が作品の死だといえると思いますか?
機能しなくなったら、メディアアート作品の場合は作品の死だと思います。ただ、その世界でエンジニアが修復、再生できる限りにおいては仮死状態であると言えるのかもしれません。
YCAMに作られる「メディアアートの墓」に、ご自身の作品の中で入れたい作品はありますか?
もしあるなら、どの作品をどのような形で入れたいですか?
世田谷美術館でやった「ひかりのからだ」という作品があって、観客に裸になって体験してもらう作品なのですが、これとか現時点ですら再現が難しい気がするので(社会的な情勢のために)それをいつか再生できるようにしたいですかね。
その他、ご意見ありましたらお聞かせください。