国際グループ展
art and collective intelligence
集合知による芸術表現の変革は可能か? 作品創造のプロセスに集合知を取り込んだ作品を紹介する展覧会
SNSやwiki、Linuxなどに代表される、コンピューターとネットワークの結合によって知のあり方を著しく変革させてきた「集合知」をテーマに、今後、芸術表現が、社会・環境・思想・コミュニケーションのあり方とどのように関わり、そしてどのような変革が起こせるのかを考える展覧会です。
さまざまな知識や情報がインターネット上で組織化される歴史的変遷をたどりながら、アーティストによる作品の構想、生成プロセスや関係性の構築において「集合知」を前提として、アーティスト個人のビジョンだけでは完結しない作品の在り方を提示します。観客による鑑賞や振る舞いも展覧会全体の創造性に影響を与え、アーティストは他者や周囲の状況とプロセスを共有しながら、会期中も作品が更新されていきます。
プレスリリース
参加作家 | タレク・アトウィ、コンタクト・ゴンゾ、ハックデザイン+リサーチ、平川紀道、ダフィット・リンク、 ムン・キョンウォン |
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日時 | 7月6日(土) 〜 9月29日(日)〈火曜除く〉10:00 ~ 19:00 |
会場 | YCAM スタジオB、YCAM 2階ギャラリーほか、道場門前大駐車場屋上特設スペース (山口県山口市黄 金町1-80) |
料金 | 無料 |
その他 | 鑑賞・体験に予約が必要な作品についてのご案内 |
関連展示
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collective intelligence・リサーチ・プロジェクト
「ニコニコ動画」研究で知られるメディアアーティスト・研究者、江渡浩一郎が歴史的な視点から「集合知」を捉え直し、実例を紹介します。
リサーチ 江渡浩一郎 日時 7月6日 (土) ~ 9月29日 (日)〈火曜除く〉10:00 〜 19:00 会場 YCAM1階ギャラリー 料金 無料 -
EAVP2013:エコ・アート・ビレッジ・プロジェクト2013
―断片としてのエコ・アート・ビレッジの提案―美術家・中野良寿がかつて滞在していた、有機農業・酪農、アートセラピーなどを特徴とするエコビレッジ・コミュニティを、アートの視点から創り出すことを目的とした展示を開催します。
N3 アートラボ
山口を拠点に活動する美術家の中野良寿を中心としたオルタナティブスペース「N3アートラボ」が始動します。第一弾は”エコ・ビレッジ”*をテーマに”エ コ・アート・ビレッジ・プロジェクト(EAVP)2013-断片としてのエコ・アート・ビレッジ の提案-"と題したプロジェクトを行います。
自然や私達を取り巻く環境と対話するアーティストの作品はもとより有機農業・酪農、アートセラピー、フィールドワークなど、理想の”エコ・ビレッジ”に関わる可能性のある表現や活動を集めて展示・発表を行います。会期中、関連するアーティスト・研究者やエコビレッジの実践者等によるワークショップ、トークイベントなども予定しています。
*エコ・ビレッジ:生態系、経済、社会、文化等における持続可能社会や自然環境の再生をめざして、地域的な相互支援をともなう、意識的あるいは伝統的に形成されたコミュ二ティー。
グローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN) HPより
出展作家 フィリップ、藤井弘、村山修二郎、松野真知、三藤秀仁、パトリックM.ライドン&スヒー・カン、中野良寿、中前寛文、ノーヴァヤ・リューストラ、富田俊明、武内貴子 日時 7月6日(土)~ 9月29日(日)〈火曜除く〉 14:00 ~18:00 (平日)、13:00 ~18:00(土・日・祝日)
※8月19日、8月20日作品搬入のため休館会場 山口市旧店舗(山口県山口市駅通り1-7-7) 料金 無料
関連イベント
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国際グループ展オープニングイベント
国際グループ展「art and collective intelligence」オープニングオープニングイベントとして、参加作家の1人、タレク・アトゥイと豪華ゲストによるパフォーマンスを2日間に渡って開催します。
参加作家 タレク・アトウィ、KK NULL、吉田達也、コンタクト・ゴンゾ 日時 7月6日(土)15:00 タレク・アトウィ、KK NULL、吉田達也
※雨のため中止
7月7日(日)18:00タレク・アトウィ、コンタクト・ゴンゾ会場 道場門前大駐車場屋上特設スペース (山口県山口市黄 金町1-80) 料金 無料 その他 ※荒天中止 -
アーティストトーク
国際グループ展「art and collective intelligence」参加作家によるアーティストトークを展覧会のオープニングにあわせ開催します。
日時 7月7日(日) 13:00 〜 16:30 会場 YCAMスタジオA 料金 無料 -
openFrameworks デベロッパーカンファレンス2013
多数のプログラマーが、開発・アップデートに関わってきた「集合知」の実践例として「openFrameworks デベロッパーカンファレンス」を開催します。openFrameworksコミュニティの主だったメンバーに加え、日本を拠点とする開発者が参加し、openFrameworksのアップデートへ向けた開発をおこないます。
openFrameworksとは、プログラミング言語C++をベースに、インタラクティブデザインやメディアアート作品を制作するためのフレームワークです。2次元、3次元の図形の描画、アニメーション、サウンドの録音と再生、動画のキャプチャーと再生、ネットワークの活用、マウスやキーボードによるインタラクションといった様々な機能を、マルチメディアコンテンツの制作にすぐに導入できるフレームワークとして提供されています。その特徴は、プログラミング初心者でも習得が容易であることに加え、パワフルな画像処理や音声処理を可能にしていることにあります。
2007年頃から、世界中のメディアアーティストが利用し始め、「アルス・エレクトロニカ 2008」では、開発環境であるにもかかわらず、インタラクティブアート部門のHonorary Mentionsに選出されました。
https://www.openframeworks.cc/日時 8月7日(水) 〜 14日(水) 会場 YCAM館内 その他 ※一般非公開(見学に関する問い合わせはreserve@ycam.jpまで) -
ギャラリーツアー
専門スタッフとともに、公開中の展示を体験するツアー。
日時 8月3日(土)、17日(土)/9月毎週土曜日 各回14:30から 会場 ホワイエ 料金 参加無料 その他 YCAMホワイエにご集合ください -
openFrameworks開発者による、こどものためのワークショップ
openFrameworksの開発に携わるプログラマーを招き、10〜15歳までのこどもを対象にした、絵を描くなど、誰でもできるあそびを通して、みんなで共同しながらコンピューティングを学ぶためのワークショップです。
日時 2013年8月11日(日)13:00〜15:00 会場 YCAM スタジオA(Yamaguchi Mini Maker Fair 内) 料金 無料 対象 10〜15歳 定員 12名 その他 申し込み締め切り : 8月10日(土)18時まで
申し込み方法
以下の情報を明記の上、メール(reserve@ycam.jp)にて、事前にお申し込みください。未成年者の申し込みには、保護者の方の同意が必要です。
メールの件名:「oFワークショップ」
・参加者の氏名
・年齢
・電話番号
・メールアドレス
2日以内にYCAMより返信メールが届かない場合は、下記の電話番号までお問い合わせください。
お問い合わせ
083-901-2222
山口情報芸術センター[YCAM]
oF(おーえふ)ワークショップ担当
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openFrameworksプレゼンテーション
国内外のopenFrameworks開発者が、自身が手がけた開発や作品などを紹介します。
日時 8月10日(土) 14:00〜16:30 会場 YCAM スタジオA(Yamaguchi Mini Maker Fair 内) 料金 無料
プロフィール
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タレク・アトウィ
1980年レバノン生まれ。1998年にフランスに移住し、ランス国立音楽学校で現代音楽、電子音楽を学ぶ。アムステルダムのSTEIM スタジオ、共同アーティスティック・ディレクターをつとめ、2008年にライブレコーディングシリーズ、Mort Aux Vaches としてソロアルバムをStaalplaatレーベルからリリースした。彼は、独自の身体性とエンジニアリングの複合体をサウンド・パフォーマンスとして発表している。2012年カッセルで開催された「dOCUMENTA13」では、創世記の電子楽器をもとにインスタレーションとパフォーマンスを公開した。
https://tarekatoui.com -
コンタクト・ゴンゾ
contact Gonzoとは殴り合ったり山の斜面を落ちたりする過程で一時的に言葉を忘れることを美徳とする集団/方法論の名称。現メンバーは塚原悠也、三ヶ尻敬悟、金井悠、松見拓也、小林正和の5人。パフォーマンス中のインスタントカメラを使った撮影、ほぼサウンドデータのみで行為を劇場に表現した「AbstractLife《世界の仕組み/肉体の条件》」などメディアに対する独自の手法でも評価される。
https://contactgonzo.blogspot.com -
ハックデザイン + リサーチ
インタラクティブなアーキテクチャー(建築、設計)システムの構築、研究を専門に活動。アーキテクチャーは、静的で不変なものではなく、環境に反応する動的なものとして考えるハックデザイン+リサーチの作品には、環境対応型、インタラクティブ・インスタレーション、多数の参加者が集合体となって主導するプロジェクトなどがある。ディレクターのウスマン・ハックは、建築家であり、cosm.comで知られているPachubeの創始者。中核を担うデザイナーは、ニティパク“ドット”サムセン。
https://www.haque.co.uk -
平川紀道 (ヒラカワノリミチ)
1982年生まれ。コンピュータ・プログラミングによるリアルタイム処理を用いた映像音響インスタレーションを中心とした作品群を国内外の美術展、メディア・アート・フェスティバルで発表。2004年度文化庁メディア芸術祭優秀賞、アルス・エレクトロニカ2008準グランプリ他受賞多数。ミラノ・サローネでのレクサスのアートエキシビションへの参加、Typingmonkeysとしてのライブ・パフォーマンスなど、活動は多岐にわたる。
https://counteraktiv.com -
ダフィット・リンク
1971年デュッセルドルフ(ドイツ)生まれ。アーティスト・メディア考古学者。2004年に、コンピューターによるテキストの自動生成に関する歴史の研究で、博士号を取得。世界各地で、インスタレーションやパフォーマンスを発表。近年、アルゴリズミックな作品の、考古学的な発展に焦点を当てたリサーチを行っている。ケルン在住。
https://www.alpha60.de -
ムン・キョンウォン
ソウル(韓国)生まれ。梨花女子大学校卒業後、カリフォルニア芸術大学にて修士号取得。文学的なアプローチの映像やインスタレーションなど、様々なメディアを通して作品を提示している。また、ソウルスクエアでのメディアカンバスなど、パブリックアートとしてインスタレーション作品を公開している。主なグループ展に、2008年、南京トリエンナーレ、ナムジュン·パイクフェスティバル「Now Jump」など。また、昨年チョン・ジュノとのコラボレーションプロジェクトで「documenta13」に参加。ソウル在住。
- 主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
- 後援:山口市教育委員会、大阪ドイツ文化センター
- 平成25 年度文化庁地域発・文化芸術創造 発信イニシアチブ
- 助成:公益財団法人セゾン文化財団、公益財団法人ポーラ美術振興財団
- 協力:NEC ディスプレイプレイソリューションズ株式会社
- 技術協力:YCAM InterLab
- 企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]
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