坂本龍一 + YCAM InterLab
Forest Symphony
森が奏でる交響曲
東日本大震災の後、坂本は〈人類が生きる環境〉を支える森林へと意識を向けるべく、樹木が発する微弱な生体電位を元に楽曲を制作するというアートプロジェクトを構想しました。そのプロジェクトにYCAM InterLabが参画し、インスタレーションやウェブコンテンツとして展開したものが「Forest Symphony」です。本プロジェクトでは、YCAM InterLabが樹木の生体電位を計測し、ネットワーク経由でサーバーに集積するセンサーデバイスを開発。
世界各地の樹木にそれを設置し、生体電位を収集しています。そして、集められた樹木のデータにもとづき、会場を包み込むサウンドを生成するとともに、アーティストの高谷史郎のビジュアルディレクションのもと、生体電位の変化や、センサーデバイスが設置された環境の情報を視覚的に表現。これらをサウンドインスタレーションとして空間的に統合し、季節や天候に応じて変化を続ける〈森のような空間〉を現出させます。
また本展のウェブサイト上では、展覧会のスタートとともに、会場に流れるサウンドや、生体電位のデータを視聴できるウェブコンテンツも公開しています。
センサーデバイス設置場所
山口市中央公園(山口市)
出雲神社(山口市)
熊野神社(山口市)
諸塚村(宮崎県)
札幌メディア・アーツ・ラボ(北海道)
MITメディアラボ(ボストン/アメリカ)
SymbioticA(パース/オーストラリア)
アコシュ・マローイ(ブタペスト/ハンガリー)
Design Terminal(ブタペスト/ハンガリー)
Forest Symphony特設サイト
プレスリリース
参加作家 | 坂本龍一、YCAM InterLab、高谷史郎、矢坂健司 |
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日時 | 7月26日 (金) 〜 2014年3月2日 (日) 10:00 〜 19:00(※好評につき、展示期間延長) 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日(日)― 1月3日(金) 下記の日時は作品を一時休止します。 11月1日(金)10時〜11時30分(記念祭式典のため) 11月16日(土)15時~16時30分、17時30分~19時 11月17日(日)10時~12時、13時~15時 (公開コロキウム「社会システム<芸術>―全体像の解明に向けて」開催のため) |
会場 | YCAMホワイエ |
料金 | 無料 |
その他 | ※展示会場はオープンスペースとなっているため、他イベント開催時は、作品を体験することができない時間帯があります。 坂本龍一による展覧会音声ガイド(有料)を館内のチケットインフォメーションにて貸出をしています。詳細はこちら |
関連イベント
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アーティスト・トーク
参加作家 出演:坂本龍一、高谷史郎
モデレーター:浅田彰
日時 2014 年1 月5 日(日)13:00 − 14:00 会場 山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ 料金 スペシャル・コンサートのチケット購入者のみ入場可能 -
スペシャル・コンサート
参加作家 出演:坂本龍一、宮田まゆみ 日時 2014 年1月5日(日)14:30開演 会場 山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ、スタジオA 料金 料金:[全席指定]
前売 一般:3,000 円/any 会員・特別割引・25 歳以下:2,500 円/当日 3,500 円 ※当日は各種割引対象外
any 会員先行予約 11月3日(日)
一般発売 11月9日(土)
その他 ※未就学児入場不可
※特別割引:シニア(65 歳以上)、障がい者及び同行の介護者1名が対象 -
「Forest Symphony」ギャラリーツアー
専門のスタッフとともに展覧会を体験し、鑑賞のポイントを発見する恒例のギャラリーツアー。スタッフによる解説のもと、参加者みんなでディスカッションをしながら作品鑑賞の面白さを存分に体験することができます。
日時 8月3日(土)、17日(土)/9月毎週土曜日/11月9日(土)、23日(土)、30日(土) 各日15:30から
11月9日(土)、23日(土・祝)、30日(土)、12月21日(土)、1月25日(土)、2月22日(土)各日15:30 ー会場 ホワイエ 料金 無料 その他 YCAMホワイエにご集合ください
プロフィール
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坂本龍一(サカモト リュウイチ)
音楽家。1952年生まれ、米国ニューヨーク州在住。78年『千のナイフ』でデビュー、同年YMOに参加YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家として米アカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得つつ、常に革新的なサウンドを追求している。2007年には「more trees」を設立し、温暖化防止についての啓蒙や植樹活動をおこなう。11年東日本大震災復興支援プロジェクトとして、「LIFE311 by more trees」「こどもの音楽再生基金」「www.kizunaworld.org」を立ち上げるなど、さまざまな活動を続けている。音楽とアートを横断する柔軟な視点と、歴史・思想・哲学まで包含する幅広い知識に対してアートの分野からも信頼が厚く、2014年の札幌国際芸術祭(SIAF)のゲスト・ディレクターにも就任するなど、アート界への越境も積極的におこなっている。 -
YCAM InterLab
山口情報芸術センター[YCAM]に附属するメディアアートを専門とした研究開発チーム。主にYCAMの委嘱作品として発表するインスタレーション作品やパフォーミングアーツ作品の技術開発をおこなっている。また、文化施設における技術者間の交流と人的ネットワークの構築、研究領域の拡大・普及を目的とし、国内外から研究者を招聘する共同研究などにも積極的に取り組んでいる。
- 主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
- 後援:山口市教育委員会
- 平成25年度文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
- 協賛:資生堂
- 協力:一般社団法人モア・トゥリーズ、出雲神社(山口県山口市徳地)、熊野神社(山口県山口市熊野)、宮崎県諸 塚村、MIT メディアラボ(アメリカ)、札幌メディア・アーツ・ラボ[SMAL]、SymbioticA(ウェスタン・オース (トラリア大学)、アコシュ・マローイ(ハンガリー)、Design Terminal(ハンガリー)
- 基板設計・制作:株式会社センシグナル
- 共同開発:YCAM InterLab
- 企画制作:山口情報芸術センター [YCAM]
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