坂本龍一+高谷史郎
「water state 1(水の様態1)」
水が見せる多様な様態をメディアテクノロジーで抽出する
「water state 1(ウォーター・ステート・ワン/水の様態1)」は、坂本と高谷のコラボレーションによって制作されたインスタレーション作品で、本展が世界初公開となります。
水は温度によって氷、水、水蒸気と、その様態を変える。水がつくり出す雨、雲、霧、雪、海、河、湖、滝、氷山、氷河などの自然現象は、どれをとっても、いつまで眺めていても飽きることはない。また、この惑星の表面積のおよそ7 割が水に覆われ、私たちの身体の7 割が水でできており、生命の源でもある。
― 坂本龍一
生命を支える根源的な物質であり、状況に応じて様々なかたちに姿を変える「水」。坂本はかねてから水に対して強い興味を示してきましたが、一方で作品のモチーフとして扱うことに困難を感じていたともいいます。しかし今回、新作の構想を進める中で、水そのものを素材とする可能性について考えを深めるようになり、YCAM InterLab が大量の水滴を自在に落下させることができる装置を開発。これによって、水が見せるさまざまな表情を、間接的に表現するのではなく、水そのものを使って表現する可能性が生まれました。
本作ではこの装置を用い、水滴と水面の複雑な変化を生み出すとともに、その様相をサウンドへと反映。視覚と聴覚の調和とコントラストが観る者に多様な記憶を喚起させていきます。
参加作家 | 坂本龍一、高谷史郎 |
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日時 | 11月1日 (金)~ 2014年3月2日 (日) 10:00 ~ 19:00 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)、12月29日(日)― 1月3日(金) |
会場 | YCAM スタジオB |
料金 | 無料 |
その他 | 坂本龍一による展覧会音声ガイド(有料)を館内のチケットインフォメーションにて貸出をしています。詳細はこちら |
関連イベント
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「water state 1」ギャラリーツアー
専門のスタッフとともに展覧会を体験し、鑑賞のポイントを発見する恒例のギャラリーツアー。スタッフによる解説のもと、参加者みんなでディスカッションをしながら作品鑑賞の面白さを存分に体験することができます。
日時 11月9日(土)、30日(土)、12月7日(土)、21日(土)、1月11日(土)、25日(土)、2月8日(土)、22日(土)各日14:30 ー 会場 YCAM スタジオB 料金 無料 その他 YCAMホワイエにご集合ください -
アーティスト・トーク
参加作家 出演:坂本龍一、高谷史郎
モデレーター:浅田彰
日時 2014 年1 月5 日(日)13:00 − 14:00 会場 山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ 料金 スペシャル・コンサートのチケット購入者のみ入場可能 -
スペシャル・コンサート
参加作家 出演:坂本龍一、宮田まゆみ 日時 2014 年1月5日(日)14:30開演 会場 山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ、スタジオA 料金 料金:[全席指定]
前売 一般:3,000 円/any 会員・特別割引・25 歳以下:2,500 円/当日 3,500 円 ※当日は各種割引対象外
any 会員先行予約 11月3日(日)
一般発売 11月9日(土)
その他 ※未就学児入場不可
※特別割引:シニア(65 歳以上)、障がい者及び同行の介護者1名が対象
プロフィール
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坂本龍一(サカモト リュウイチ)
音楽家。1952年生まれ、米国ニューヨーク州在住。78年『千のナイフ』でデビュー、同年YMOに参加YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家として米アカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得つつ、常に革新的なサウンドを追求している。2007年には「more trees」を設立し、温暖化防止についての啓蒙や植樹活動をおこなう。11年東日本大震災復興支援プロジェクトとして、「LIFE311 by more trees」「こどもの音楽再生基金」「www.kizunaworld.org」を立ち上げるなど、さまざまな活動を続けている。音楽とアートを横断する柔軟な視点と、歴史・思想・哲学まで包含する幅広い知識に対してアートの分野からも信頼が厚く、2014年の札幌国際芸術祭(SIAF)のゲスト・ディレクターにも就任するなど、アート界への越境も積極的におこなっている。 -
高谷史郎(タカタニ シロウ)
アーティスト。1963年生まれ。84年、アーティストグループ「ダムタイプ」の創設時から活動に参加。ビジュアルワークを総合的に担当し、現在はディレクションに関わる。主な個人の活動としては、99年に坂本龍一のオペラ『LIFE』の映像を担当。2007年に坂本龍一とのコラボレーションによるインスタレーション『LIFE - fluid, invisible, inaudible…』を制作。08年にはパフォーマンス『明るい部屋』を、また12年にはパフォーマンス『CHROMA』を発表。
- 主催:山口市、公益財団法人山口市文化振興財団
- 後援:山口市教育委員会
- 平成25 年度文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
- 助成:公益財団法人花王芸術・科学財団
- 協賛:SHISEIDO
- 共同開発:YCAM InterLab
- 企画制作:山口情報芸術センター[YCAM]
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