内橋和久 (ギター、ダクソフォン、エレクトロニクス)

1959年生まれ。ギター、ダクソフォン奏者、作曲家。現在、東京、大阪、ウィーンをベースに活動。種々のエフェクツを駆使し、ソロやセッションでは多様でリリシズムに満ちた創意あふれる演奏を、独自のユニットではパワーと独創性に満ちたギタープレイを、楽器と即興の可能性を無限大に拡げ続けるその活躍は必見に値する。ソロギターの表現として、最近は奏法のみならず、表現空間を重視したプロジェクト(POOL等)にも意欲的に取り組む。あらゆるジャンルを往来し、音楽と共演可能な表現活動とは殆ど共演を経験。音楽監督として参加する「維新派」とは、20年近くに渡り活動をともにしている。近年は欧米諸国での公演も多い。現在活動中のユニットとしては、今年で16年になるアルタードステイツ、ミュータントがあるが、UAをはじめとした、個性的な歌手達とのコラボレーションが話題を呼んでいる。近年はハンスライヒェル氏の発明による新楽器ダクソフォンの日本唯一の演奏者としても知られている。



撮影:三枝崎貴士
UA

1995年ビクタースピードスターから「HORIZON」でデビュ−。今年でデビュー10周年を迎える。個性的なルックスと存在感のある歌声で注目を集める。1996年に発売された「情熱」、同年に発売されたアルバム「11」が絶賛を浴びる。2003年映画「沙羅双樹」(第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品)の音楽を担当。NHK教育テレビ番組「ドレミノテレビ」(04年グッドデザイン大賞受賞)に歌のおねえさん<ううあ>としてレギュラー出演。2004年5thアルバム「SUN」、数々の童謡・愛唱歌20曲を集めた<ううあ>アルバム「うたううあ」を発売。同年、全国ツアーを行う。モニターに依存しないスリリングでフリーキーなライブは好評を博し、ライブアルバム「la」として音源化発売。今年は、1年ぶりにニューアルバム「Breath」を発売。また、今年公開の映画「空中庭園」では主題歌を担当する。


藤本隆行 (空間・照明デザイン/ダムタイプ)

1960年生まれ。1987年以後、ダムタイプでのほとんどのプロジェクトに参加。ダムタイプのパフォーマンス作品「S/N 」以降においては、主に照明デザイン/オペレート、並びにテクニカル・マネージメントを担当。最近では、LED照明のみを使用したダンス作品「Refined Colors」(2004)を企画。山口情報芸術センターにて3週間の滞在制作を行った後、バンコク(Patravadi Theatre)・シンガポール(Esplanade)・クアラルンプール(MCPA Theatre)・クリテイユ (Maison Des Arts Creteil)を巡回。2005年、香港アートフェスティバル制作のダンス作品「Little Prince Hamlet」に空間・照明デザイン担当として参加。インドネシア・日本・香港・マレーシアのダンサー+韓国のパーカッショニストと共に,2ヶ月間に及ぶ滞在制作後、発表を行う。主な照明デザイン/オペレート作品としては、「S/N performance 」(dumb type) : 1994-1996、「OR performance 」(dumb type) : 1997-1999、L.S.D.S「サルの監視」(日玉浩史 監督/振付) : 1998 - 横浜/日本、「memorandum」 (dumb type) : 1999- 、「formula : ryoji ikeda concert 」(池田亮司) : 2000-、「Voyage」 (dumb type) : 2002- などがある。


古堅真彦(映像デザイン/dag)

1968年生まれ。プログラミングによるデザイン、制作活動を行う。アルゴリズミックな感性をもとに画面上に自由な形状や動きを生成することが研究テーマ。最近は「数式を使っていかに、魅力的で親近感がわく形状や動きを自由に作れるか?」を制作テーマとしている。ポスターやレイアウトシステムなど主に紙メディアを中心として活動を開始し、90年代半ばからはインタラクティブな制作を開始。ライブなどでインスタレーションを多く手掛ける。一方で、研究成果を世の中に直結させることが必要と考え、自ら構築したシステム環境をアプリケーションソフトウェアに落とし込み、頒布している。独自の動きのプログラミング言語mel(Motion Express Language)を開発、提案し、実行環境を提供。また、制作スキルや考え方を共有するため、dag(Designing Algorithm Group)を結成。著書に「Javaでモーションプログラミング」(広文社)などがある。ソフトウェアは「gam」,「mifi」等をリリース。現在、国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]助教授。武蔵野美術大学非常勤講師。


真鍋大度(インタラクション・デザイン、プログラミング)

1976年生まれ。サウンドアーティスト/プログラマー。振動、超低周波を使用して触覚と聴覚の特殊性、共通性、相互作用を狙った作品制作を行う一方で、実験的なターンテーブリストとしても活動。木造家屋を超低周波で振動させるライブ(2003)や、聴覚と触覚の差異を知覚するための椅子"chair the difference"(2004)、澤井妙治(portable[k]ommunity)、城一裕(The SINE WAVE ORCHESTRA)との共作"riotplease"--/a....ha...++"(2004)等を発表。ターンテーブリストとしては、国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]在学時より、レコードに特殊な信号を埋め込み映像、OpenGLを制御するプログラムをMax/MSPで開発。最近ではMs.Pinkyというレコードとプログラムを用いてSatoshi HORIIと共に音と映像をスクラッチするライブを行う。その傍ら音響・プログラマーとしてRefined Colors(2004-)等様々なアートプロジェクトに参加している。現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科非常勤講師。DGNプログラマー。