山口情報芸術センター(YCAM)では、池田亮司による新作のインスタレーション展「datamatics」(データマティクス)を開催します。池田亮司は、コンピュータによる先端的音楽表現で世界を牽引する第一人者として知られ、またアーティストグループ、ダムタイプのメンバーとして活躍。さらにウィリアム・フォーサイス、伊東豊雄、杉本博司など、第一線のアーティストたちとの多彩なコラボレーションによる活動も展開しています。今回は、YCAMでの2度にわたる滞在により制作した新作インスタレーションを含む3作品を1カ所で同時公開する、池田亮司の世界初の個展となります。
スタジオA
巨大なプロジェクション画面によるオーディオビジュアルインスタレーション「data.tron」と、35mmフィルムの物質再現の限界まで精緻に突き詰めたインスタレーション「data.film [nº1-a]」。スタジオの壮大な空間の中で、対比的に構成された展示を行います。
スタジオB
本展のための新作インスタレーション「test pattern [nº1]」(YCAM委嘱作品)。映像とサウンドの同期と変化が生み出す、メディアの再現性と人間の知覚認識の限界を突き詰める空間的実験作品。
[オープニングイベント]
公開初日となる3月1日(土)には、音楽-映像における時間-空間と、われわれの知覚-認識との緊張関係を極限的な手法で追求するオーディオビジュアルコンサート「datamatics [ver.2.0]」(完全版)の日本初演を行います。
※これらの作品は、ル・フレノア国立現代芸術スタジオ(フランス)、ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(フランス)、Forma(イギリス)との共同制作になります。
※本展は、アーティストが山口情報芸術センターでの滞在制作(2007年8月/2008年2月)を経て発表する新作で、そのうち「test pattern [nº1]」は世界初公開となります。