August 11: "Drawing" Workshop

開発の様子

会議も気付いてみるともう5日目、午前中からグループごとに分かれてコーディングタイム。午前中のさわやかな日射しが差し込むスタジオ内で黙々と作業が進みます。屋外は30℃越えの猛暑ですが、YCAMスタジオ内はエアコンが効いていて快適な空間。コーディングが捗ります。

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「描き方」ワークショップ @ymmf

午後からは、Yamacughi Mini Maker Faire会場の一角で、openFrameworks開発者による子供のためのワークショップが開催されました。講師は「クリス先生」こと、Christopher Bakerさん。会場には8歳から14歳までの子供達が10名ほどあつまり、クリス先生を囲んで座ります。

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ワークショップの大きなテーマは「Drawing(絵を描く)」。といっても、ただ漫然とお絵描きするのではなく、「Drawing is thinking (絵を描くということは考えるということ)」という哲学に沿って、絵を描くということの背後にある考え方、その手続きなどについて、実際に絵を描きながら考えていきます。

クリス先生から、最初に質問「アルゴリズムって何だか知ってますか?」。いきなりの難解な質問に、きちんと「やりかた」答える子供。賢い。さすが普段からYCAMのワークショップで鍛えられた子供達です。

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子供達に画用紙とペンが配られ、クリス先生から「みんなでロボットになって絵を描いてもらいます」という指示。つまり、決められたアルゴリズムに沿ってみんなで絵を描いていくという実験、「人力ジェネラティブ・ドローイング」!

たとえば、次のような「アルゴリズム」が伝えられます。

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この指示に沿って、黙々と絵を描いていく子供達。

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クリス先生の回答例。顔ができました。

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ここで、アルゴリズムをつかった絵画を描くアーティストの紹介、Sol Lewittのアルゴリズムによる絵画の紹介や、Ivan Sutherlandの「Sketchpad」や、Manfred Mohrによるアルゴリズムで生成された作品が紹介されました。

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ここからは、一人一人にiPadが配られ、iPadで絵を描いてみることに。まずは、Golan Levinによる「Yellowtail」で遊んでみます。指で描いた形が次々とアニメーションになっていく様子に子供達は大興奮。夢中で画面上を指でなぞっていました。

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次に、子供達に不思議な鉛筆が配られます。この鉛筆はJay Silverによって開発された「Drawdio」という鉛筆で描いた線から音が出るというガジェットで、鉛筆で線を描きその上を指でなぞっていくと、まるでテルミンのように音を変化させることができるというものです。これにも子供達は大喜び、芯が折れそうな勢いで鉛筆で画用紙を塗りたくります。

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最後にまた、iPadで遊びます。先程のDrawdioをソフトウェアで実現したようなiPadプログラム、声を出しながら画面を指でなぞって絵を描くと、描いた線の中に録音ができるというプログラム。描いた線にどんどん録音されます。ただひたすら叫ぶ子供から、ひらがなを描きながら、その音を喋るという使い方まで、様々な「奏法」が開発されていました。

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全体を通して、とてもよく考えられたワークショップで、実際に手を動かしながら「描く」という行為を通して様々なことを学んでいくことができるという仕組みで、とても興味深いものでした。

ディスカッション

夕方からは、再度全員で集合して開発状況をシェアしながらディスカッション。

「Shaders」「Sound」「ofxAddons.com」「Typotraphy」それぞれのワーキンググループが現状の開発状況を報告し、それに対して全員で討議を加えるという形式。技術的に突っ込んだ議論が続きます。ユーザーにとって大きな変化になりそうなトピックスとしては、openFramewoksのアドオンをアーカイブしたhttp://ofxaddons.com/が、大幅にリニューアルされる予定。どのバージョンで動くのか、サンプルはあるのか、OSの対応状況などが一覧画面で閲覧できるようになったり、星による評価システムなどのソーシャルな機能も追加して、より活発に開発者の参加を促す仕組みが検討されています。

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oF 0.8.0 is out!!

開発作業が続くなか、openFrameworks v.0.8.0が公開されました!! 公開された瞬間、スタジオ内では拍手。パチパチパチ。

様々な機能の追加や修正が加えられました。主な変更点としては、

などなど。より詳細の更新履歴は、オフィシャルサイトのChange Logを参照してください。

今日の食事

親子丼!! 美味しかった…

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本当に毎日ありがとうございます。

posted by Atsushi Tadokoro

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