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Corpora in Si(gh)te ・・・ 環境に呼応する自律的建築を、情報ネットワークによって抽出する

山口情報芸術センターは、建築の新しい可能性を領域横断的に探求するグループdoubleNegatives Architecture (ダブルネガティヴス・アーキテクチャー) による新作インスタレーション「Corpora in Si(gh)te (コーポラ・イン・サイト)」(YCAM委嘱作品) を開催します。

「Corpora in Si(gh)te」では、メディアテクノロジーを駆使した、新しいスタイルの建築展を提案します。従来の建築とは大きく異なる要素 [環境に呼応して自律的に生成する・新しい空間表記法を構造に取り入れる・建築が環境に対して知覚性を持つ] に、さまざまな情報技術を駆使して取り組む斬新なプロジェクトです。

※本作品は、YCAMでの発表後、ブダペスト (ハンガリー) での展示が予定されています。

タイトル「Corpora in Si(gh)te」について

「corpora」とはラテン語を語源とする身体・死体といった意味を持つ言葉「corpus」の複数形で「集合体・総体」の意味として捉えられます。 (単数形corpusはコーパス言語学などに見られるように、言語資料、文章などの集大成・集積といった意味にも使われます。)
このプロジェクトでは、セルオートマトンなどを下敷きとする特殊なシステムと法則によって、環境情報を分析しながら自律的生成し変化していく建築体を指し、同時にプロジェクトそのものの名前でもあります。このcorporaは3次元の空間情報として情報の中に作られていく具体的な建築体です。さらにここでのcorporaは、それぞれの結節点が、特殊なノーテーション:super-eye (空間表記方法) による観測視点を持ち、その観測結果を基にした個々の決定が、corporaの生成法則に影響を与えるようになっています。タイトルの「in Si(gh)te」は、具体的な場Siteに設定条件をおきながら自律生成する、自己観測するSight、Augmented Realityなどを通して視覚Sightに立ち現れる、といった複数の意味を含んでいます。
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