「木は光合成によって太陽光をエネルギーに換える, つまり電磁波をとらえる天才。その周期性を音楽にしてみたい」 ―坂本龍一 森林や樹木の存在に深い興味を抱いてきた坂本龍一が、東日本大震災以降,その関心を具体的な芸術表現として示したプロジェクト「Forest Symphony(フォレスト・シンフォニー)」。森林をはじめとした人類が生きる環境に目を向けることを意図して構想された「Forest Symphony」を、山口情報芸術センター[YCAM]のYCAM InterLabとのコラボレーションにより技術開発を進め、アートプロジェクトとしてインスタレーションやウェブサイトで公開します。本プロジェクトでは、樹木の生体電位を計測する機器を開発し、取得されたデータを集積・解析、坂本龍一が音楽へと変換、世界各地に存在する森と、樹々から奏でられる音源をもとにシンフォニーを構想します。YCAMでは、インスタレーション作品を展示するほか、Arduinoを使用し、樹木から電位を取得するための「アンプシールド」を希望者が入手できるよう、その制作に関する情報をオープンソースで公開します。また、今回収集している樹木の生体電位データも公開します。 オフィシャルページ : http://forestsymphony.ycam.jp/
当プロジェクトで採用している樹木の生体電位取得方法、データ解析・記録方法は、あくまでインスタレーション作品の展示・公開のため、メンテナンス性等を考慮して選定しています。そのため、当Webページの情報閲覧、アンプシールドの使用により生じたトラブル、及び取得データの正確性や有用性について、YCAMInterLabは一切の責任を負いません。
YCAM InterLabでは、Forest Symphony作品の制作に際し、株式会社センシグナルの協力の元、樹木の生体電位を計測するためのArduino用シールド「アンプシールド」の開発を行いました。このアンプシールドの設計図、部品リスト、ガーバーデータをここに公開します。本プロジェクトではすべての樹木のデータ収集にこのアンプシールドを用いています。また、数量限定でアンプシールドの希望者への販売も行っています。
※アンプシールドの販売は終了しました。 ご協力ありがとうございました。 多数のご要望がありましたら、再販も検討しております。
Forest Symphonyプロジェクトでは今回YCAMで取得した、日本国内5カ所(その内3カ所は山口県山口市内)、海外3カ所、合計24本の樹木からの生体電位データを公開しています。
Amplifier shield circuit diagram, Parts list, Gerber format data by YCAM InterLab is licensed under a Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International License.
To the extent possible under law, YCAM InterLab has waived all copyright and related or neighboring rights to bioelectric potential data from trees in ‘Forest Symphony’.
Arduino sketch and Processing sample sketch are licensed under the Apache License, Version 2.0.