募集テーマメディアによるこれからの生き方/暮らし方の提案
「シェア」や「ノマド」、「モバイルハウス」など、近年変わりつつある「生き方」「暮らし方」のかたちの未来を問うプランを募集します。震災をきっかけに、情報の取り方や編集能力に飛躍的な多様性が生まれました。それは一方でわたしたちが生きる土台となる社会や地域社会との直接的な関係の築き方を問い直すきっかけとなったとも言えます。これからの地域社会において、メディアおよび情報を通したコミュニケーションはどう有機的に働きかけることができるでしょうか。近年問い直されている、生きることや暮らしへの根源的な探究に対して、メディアや情報といった考え方によって継続的なプラットフォームが身近に生み出されるアイデアを、山口の地域コミュニティにおいて実現させてください。
メディアといっても、メディアテクノロジーに限らず、賑わいやコミュニケーションを生み出すことをここでは指しています。街の風景を一変させる仕掛け、街の人たちが集いたくなる公園、新しいコミュニケーションを生み出す移動式サービスなど、彫刻や映像、建築、インスタレーション、プロジェクト、ワークショップなど、アートやデザインにおけるジャンルを超えた表現形態を対象とします。
- 特定の展示会場を前提としているものではありません。プランを元に、地域でのリサーチや交渉を経て実現を試みます。
- 本プロジェクトは、公募の他に招聘作家による作品も発表します。
審査員(敬称略)
坂本龍一(音楽家)、青木淳(建築家)、江渡浩一郎(メディアアーティスト)
津村耕佑(FINAL HOMEディレクター)、山崎亮(コミュニティデザイナー)、兼松佳宏(greenz編集長)
音楽家。52年生まれ、米国ニューヨーク州在住。78 年『千のナイフ』でデビュー、同年YMOに参加。YMO散開後、数々の映画音楽を手がけ、作曲家として米アカデミー賞を受賞するなど世界的な評価を得つつ、常に革新的なサウンドを追求している。99年制作のオペラ『LIFE』以降、環境・平和・社会問題に言及することも多く、9・11 同時多発テロをきっかけに、論考集『非戦』を監修。07年には「more trees」を設立し、温暖化防止についての啓蒙や植樹活動を行う。09年には国連環境計画が実施するECHO Festival において「Echo Award」を受賞。同年、フランス共和国より芸術文化勲章オフィシエ受勲、10年文化庁芸術選奨文部科学大臣賞受賞。11年東日本大震災復興支援プロジェクトとして、「LIFE311 by more trees」「こどもの音楽再生基金」「www.kizunaworld.org」など、さまざまな活動を続けている。
56年横浜市生まれ。82年東京大学大学院修士課程修了。83~90年磯崎新アトリエに勤務後,91年に青木淳建築計画事務所を設立。個人住宅をはじめ、公共建築から商業建築まで、多方面で活躍。代表作に、「馬見原橋」、「S」、「潟博物館」、「ルイ・ヴィトン表参道」、「青森県立美術館」等。著書「JUN AOKI COMPLETE WORKS 1: 1991-2004」「同第2巻Aomori Museum of Art」(INAX出版)、「原っぱと遊園地」(王国社)他。04年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
メディアアーティスト/産業技術総合研究所研究員。97年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。10年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。産総研で「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、「ニコニコ学会β」の発起人・委員長も務める。主な著書に『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)、『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房)。
59年生まれ。三宅一生氏の下、主にパリコレに関わる。「究極の家は服である」というサバイバルウエアー「FINAL HOME」ディレクター。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。82年第52回装苑賞受賞、92年「第21回現代日本美術展」準大賞受賞、94年第12回毎日ファッション大賞新人賞、資生堂奨励賞受賞、01年織部賞受賞、00年「ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展」、02年「上海ビエンナーレ」、05年「SAFE DESIGN TAKES ON RISK」(ニューヨーク近代美術館)、12年「ドクメンタ13」(カッセル)など数々の美術展にも参加。
studio-L代表。京都造形芸術大学教授。
73年愛知県生まれ。まちの課題を、まちに住む人たちが解決するための方法を提案する、コミュニティデザインという仕事に携わる。まちに住む人たちとワークショップを行い、その地域の将来を考える総合計画づくりを行う。建築やランドスケープのデザイン、公園や駅前などの公共的な空間を使いこなすためのプログラムの仕組みを考えたり、プロジェクトの計画づくりにも携わる。関わる人が、常にそのプロジェクトを通じて、積極的にまちへと関われるチームを生み出すことを目指している。
79年秋田生まれの勉強家兼コンテンツディレクター。greenz.jp編集長。アートディレクターとしてCSRコンサルティング企業に転職後、06年フリーランスのクリエイティブディレクターとして独立。ウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わる。10年12月よりgreenz.jp編集長。NPO法人グリーンズ理事。著書に『ソーシャルデザイン 社会をつくるグッドアイデア集』(グリーンズ編)、『クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう』(共著)など。
応募資格
- 年齢・国籍不問(グループ応募可、複数応募可)。
- 応募作品のジャンルは問いません。
- 山口情報芸術センター[YCAM]の活動および10周年記念祭の趣旨を理解されている方。
- 未発表の作品且つ展示期間中に安全に実現可能なオリジナルの展示プラン。
- 10周年記念祭の期間中(2013年7月6日 [土] — 9月1日 [日] / 11月1日 [金] — 12月1日 [金])展示が可能なこと。
山口情報芸術センターの事業展開については、弊館ウェブサイトをご確認ください。
YCAM Re-Marks — https://re-marks.ycam.jp/
YCAM10周年記念祭ウェブサイト — https://special.ycam.jp/10th/
Facebook — https://www.facebook.com/YCAM10th
Twitter — https://twitter.com/ycam_jp
制作費(採用されたプランにのみ支払われます)
1,000,000円(作品製作費および展示設営に係る費用全て含む。※ 別途交通費支給、住宅提供あり)
採用されたアイデア以外にも、優秀なアイデアはプラン展示もしくはカタログ掲載の可能性があります。
応募方法
以下の書類をご提出ください。
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エントリーシート
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プレゼンテーションシート
A2用紙横位置2枚以内に、以下①から③を配置してください。用紙サイズは厳守し、裏面に必ず記名してください。
①企画趣旨
②プラン詳細
③そのプランがもたらす周辺環境や生活への影響- 動画資料を追加する場合は、5分以内に編集しDVD1枚以内で送付のこと。
- 模型などのサンプルの送付は要相談。
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支出内訳書(書式自由)
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これまでの作品がわかる資料
A4で10枚以内。映像の場合は5分以内に編集しDVD1枚以内で送付のこと。
- 応募書類は返却いたしませんのでご注意ください。
- 準備にあたり下見が必要な場合は、問合せ窓口までご連絡ください(交通費等は応募者の負担となります)。
応募受付期間
2013年3月1日 [月] — 3月15日 [金] 「3月15日消印有効」
結果発表
2013年4月下旬
展示期間
10周年記念祭会期中:2013年7月6日 [土] — 9月1日 [日] / 11月1日 [金] — 12月1日 [日]
応募書類の郵送先
〒753-0075 山口県山口市中園町7-7 山口情報芸術センター 公募事務局
「LIFE by MEDIA 国際コンペティション」係
応募に関するお問い合わせ
山口情報芸術センター[YCAM] 「LIFE by MEDIA」公募担当
entry@ycam.jp
※お問い合わせはメールにてお願いいたします。