« 野外でダンスをすると言うこと | Main | サイン! »

100回目の公演

_MG_4920.psd
_MG_4945.psd
今日で30×30ダンス公演は100回目を迎えた。“感動的”とういうのが私の心にくる唯一の言葉だ。私はこの企画を全体的に捉えることはできない、これは一人の人間にはあまりにも大きすぎる。私はそれについて自分にとってわかりやすそうなことを探して1日のうちにせいぜい10回は考えている。今日、自分が100回のパフォーマンスを成し遂げたことをしみじみ実感した。それは全く簡単だったわけではない。うっとりしてしまうようなダンスになったこともある。しかし、私の情熱と愛が欠けることは一度もなかったと言える。この企画は私が思っていた以上に厳しいものだった。偶然を創出する時間に、ダンスとダンサー自身を人々に見せるというのは素晴らしい考えだと思うが日々この状況で生活していく事は、かなり大変である。私は毎日暑さや、湿気にも関わらず再び踊りたいという気持ちを持って自分があの日本らしい<私の>橋に立っていることに驚く。その中で素晴らしいことが起きると分かっているから、天候の不快さも忘れてしまうからだろう。私と私のダンスの一部となる街の人々の間にあるこの言い表しようのないものが私に必要なエネルギーをたくさん与えてくれている。私はとても強烈な経験をしている、誰かが山や森や海で探検することを話すかのように私がこの経験を語るのは、全ての探検における肉体的、精神的な要求と同じ観点から見て、これが私のダンスの動きの探検、模索であると言えるからだ。いつかこれに名前をつけることができたらと思っている。私は今その探検を行っていて、その喜びの中にいる。ここ山口での公演はあと20回となった。私のダンスに注がれる町の人々の視線がいつも楽しみである。

ではまた
ポール=アンドレ=フォルティエ
(写真 丸尾隆一/YCAM)

Categories

Copyright © 2006 Yamaguchi Center for Arts and Media, All Rights Reserved.