8月8日: openFraeworksへの「夢」
昨日は顔合わせ程度だった開発者会議も、今日からは本格始動。朝10時にYCAMスタジオに集合して、本格的な開発会議が開始しました。
今回は、openFrameworksの創始者の2人、Zach Liebermanさんと、Theo Watsonさんは多忙のためYCAMまで来ることができず、遠隔地からの参加。さっそく朝イチでビデオチャットで今後の開発の進めかたのトップ会談(?)が行われました。
今回の会議の仕切り役として大活躍のKyle McDonald氏を挟んで、左にはGoogleハングアウトでZachさん。
右には、FaceTimeでTheoさん。
向かいあって、こんにちは。
Kyleさんお茶目です。
ビデオチャットを終えて、開発者会議の開始。まずは、今回のホストであるYCAM InterLabの伊藤隆之さんから、YCAMの概略の説明とopenFrameworksの関わりについての簡単なプレゼンを行いました。
2008年にYCAM InterLabが主催した「YCAM InterLab Camp vol.1」は、アジア地域で開催された初のopenFrameworks開発チームによるワークショップで、それ以来、YCAM InterLabとopenFrameworks開発チームは密接な関係を持ちつづけています。
ワークショップだけでなく、2011年からは「Guest Research Project」が始まり、先端的なテーマをもつアーティスト／技術者を研究員として招聘し、YCAM InterLabと共同で研究開発をおこなう滞在研究プログラムが実施されています。2011年にはKyle McDonaldさんが滞在し、プロジェクタカメラ・ツールキットを開発、2012年にも同じくopenFrameworks開発チームの一員であるJames Georgeさんが滞在し、ジェネレーティブ・メディアのためのコンポジション・ツールが開発されました。
その後は、まずは今回の参加メンバーそれぞれが簡単に自己紹介。今回YCAMに集結した開発者は、Adam Carlucci、Arturo Castro、Chris Sugrue、Christopher Baker、Cyril Diagne、James George、Jordi Puig、Joshua Noble、Kyle McDonald、Lauren McCarthy、Lukasz Karluk、Marek Bereza、Roy Macdonald、田所淳、早坂あきら、比嘉 了、米田研一。アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、スペイン、チリなどまさに世界中から多くのプログラマー、アーティストが集結しました。
自己紹介に引続き、Kyleさんから今回の開発会議のアジェンダとスケジュールの発表。多くの技術的な検討事項や今後の開発方針が話しあわれる予定。そして最終日の欄には
August 15th
- everyone leaves yamaguchi.
- cry.
という予定になっているそうです…
昼食をはさんで、午後は “Dreams for openFrameworks” と題して、今後のopenFrameworksに望むことを、参加者ひとりひとりがプレゼン。出だしからコアな技術用語や斬新なアイデアが次々と飛び出し、様々なトピックスが提案されると、その実現方法やさらに別のアプローチでのアイデアの提案などかなり突っ込んだ議論が熱く展開されました。もちろん基本英語での会話なので、話題についていくのがなかなかヘビーです。それでも、日本から参加したメンバーも積極的にアイデアを交換していました。
ひととおり「夢」を語り終えたら、openFrameworksの今後の開発について、トピックスを整理しチーム分け。明日以降はこのチームを単位にして開発作業が進められることとなりました。
そうこうしているうちに、あっという間に20時過ぎ。個別に作業を進める人は居残りしつつ、ばらばらと解散となりました。
今回の開発者会議で特筆すべきポイントは、食事の素晴しさ! YCAMスタッフの方々が、毎回、手作りの食事を用意してくださり、ギークとは思えないバランスのとれた健康的な食生活。やはりピザやポテチやコーラばかりでは良いアイデアは生まれないのかも。ホスピタリティー溢れる食事に感激です。
うどんを堪能する、oFの神々達…
明日に続く…
posted by Atsushi Tadokoro
