■プロフィール



 

■社会学

辻 正二 Shoji Tsuji/山口大学時間学研究所 山口大学人文学部教授
1948年生まれ。専門は社会学。高齢化社会における地域の課題や人間関係について研究してきた。時間の研究では、高齢社会を生きる各年代層の生活行動と産業行動を中心に社会的時間の配分と調整をめぐる問題に関心を持っている。山口県内の行政機関や団体等で各種委員を務め、自らもやまぐち県民ネット21理事長、やまぐち水辺交流会代表世話人なども務める。主な著書に『高齢者ラベリングの社会学』(恒星社厚生閣)がある。

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■生命科学

富岡憲治 Kenji Tomioka/山口大学時間学研究所  岡山大学大学院自然科学研究科教授
1956年生まれ。専門は時間生物学、動物生理学、神経行動学。昆虫を用いて、体内時計が脳の一部の視葉にあることを明らかにするとともに、複数ある体内時計の相互作用による体内の時間的秩序の構築機構を神経生物学的・分子生物学的手法により解明しつつある。また、温帯域に棲む多くの昆虫が季節変化に調和した生活を営んでいるが、その背後にある日長を読み取る仕組みに体内時計がどう関わるのかも解明しようとしている。主な著書にポピュラーサイエンスシリーズ『時間を知る生物』(裳華房)などがある。

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■日本思想史

豊澤 一 Hajime Toyosawa/山口大学時間学研究所 山口大学人文学部教授
1950年生まれ。大学で勉強しているのは、日本の過去の儒学・仏教などを対象とする倫理思想史。秋田県の農村に生まれたので、大きくなったら農業に従事するものとばかり思っていた。自己分析の結果、子どもの頃に読書をしなかったために性格がゆがんだと自覚、せっせと絵本や児童文学を読む――いくら読んでも読み足りず、したがって性格もよくならない。「時間旅行」展連続レクチャーでは、フィリッパ・ピアスの古典的作品、『トムは真夜中の庭で』の興味深さを、何とかして浮き彫りにしようと考える。

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■医学

中村彰冶 Shoji Nakamura/山口大学時間学研究所 山口大学医学部教授
1947年生まれ。山口大学医学部卒業。大阪大学医学研究科単位習得退学。大阪大学医学部助手、金沢大学医学部助教授、山口大学医学部生理学第二講座教授を経て現職。医学部卒業以来30年以上にわたって、精神疾患及び精神の解明を目指して脳の基礎的研究を続けている。特に、ストレスによって起こる脳の形態的・生理的変化に注目している。現在、うつ病や統合失調症は、発達期の脳障害に由来するという考え方が有力である。私の研究室では、妊娠中のストレスによるラット胎仔の脳の変化と、ストレスを受けた胎仔が生まれて成熟した後の情動・学習行動との関連を研究している。趣味はテニスと読書。

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■天文学、物理学

永井智哉 Tomoya Nagai/科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター(CRDS)
1971年生まれ。東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修了。理学博士。専門は理論天文学。国立天文台理論天文学研究系にて星形成過程の理論的研究をおこなってきた。日本宇宙少年団、日本ハンズオンユニバース協会などに所属。ライブ!ユニバース事務局長、日本天文学会ジュニアセッション実行委員なども務める。主な著書に『地球がもし100cmの球だったら』(世界文化社)がある。

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