■プロフィール



 

■認知科学

一川 誠 Makoto Ichikawa/山口大学時間学研究所 山口大学工学部助教授
1965年生まれ。専門は実験心理学。実験的手法を用いて人間の知覚認知過程や感性の特性についての研究。現在は特に視覚や聴覚に対して与えられた時空間情報の知覚認知処理の特性の検討をおこなっている。人間に体験される時間や空間の特性とはどのようなものであるのか、人間にとって直接的に触れることのできる時空間とはどのようなものであるのか、5〜6年後にはこうした問いにより明確な答えを得たいと考えている。主な著書に『知覚の可塑性と行動適応』(ブレーン出版)[共著]がある。

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■生命科学

井上愼一 Shin-Ichi T. Inoue/山口大学時間学研究所前所長 山口大学理学部教授
1945年生まれ。研究室でネズミの神経細胞の活動を記録したり、タンパクや遺伝子の量をはかったりして、30年も過ごしてきた。脳の中にある生物時計の研究が自分のテーマ。生物時計が視交叉上核という名前の場所にあることが発見されたときに、自分も端の方で立ち会えたことを誇りにしている。山口大学へ移ってからは、林原フォーラム「時間と時」の企画や時間学研究所の設立に携わる。

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■哲学

上野 修 Osamu Ueno/山口大学時間学研究所 大阪大学文学部教授
1951年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。大阪大学大学院文学研究科後期課程単位取得退学。大阪大学助手、山口大学助教授・教授をへて、現在、大阪大学文学研究科教授。専攻は哲学・哲学史。主な著書に『スピノザと政治的なもの』(平凡社)[共著]、『哲学者たちは授業中』(ナカニシヤ出版)[共著]、『精神の眼は論証そのもの―デカルト、ホッブズ、スピノザ』(学樹書院)、『スピノザの世界―神あるいは自然』(講談社現代新書)などがある。

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■社会学

高橋征仁 Masahito Takahashi/山口大学時間学研究所 山口大学人文学部助教授
1965年生まれ。専門は教育社会学、社会心理学。主に青年期のライフスタイルや道徳意識、性行動などについて、理論的・実証的研究をおこなっている。「時間旅行」展連続レクチャーでは、<青年期>という心理社会的時間がどのように作られてきたのか、またその中で、どのような時間感覚が発生するのかを考察してみることにしたい。<先の見えない>時代のなかで、青少年はどのような免疫を身につけようとしているのかという観点から議論していく。

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■社会心理学

武本 ティモシー Timothy Takemoto/山口大学時間学研究所 山口大学経済学部助教授
1965年イギリスのロンドンに生まれ、24歳から日本に滞在、4年前に日本人の女性と結婚したため、旧姓ウィリアムズから武本に改名。今まで勉強してきた学問には工学・哲学・日本の神道もあるが、8年前から社会心理学の一種である文化心理学を専門としている。文化心理学は、「日本論」を実証的に調べる学問である。例えば、日本人は「外的な制裁がなければ道徳がない」・「欧米人ほど個性がない」などの通説を実験的に検討し、それらとは異なる主張を展開した。

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