ENSEMBLES展第2期オープン間近! 焦ってなんかないぞ〜

ウソ。焦ってます。

今回最大規模の作品「orchestras」を前に、もう強烈に追われまくって作品つくってます。追われているのは単に時間だけじゃない。精神的に追い詰められながら、オノレの創作能力のすべてをかけて、作ってる感じ。そして、なにより、早くから山口入りし作業をしている高嶺格の仕事のあまりの素晴らしさに、追いまくられているのであります。

高嶺さん、ほんとすごい。現代美術界若手ナンバーワンなどという世間のレッテルなんて元々信用なんてしてないけど、それでも彼がそう言われるの、今はものすごくよくわかる。単に作品が素晴らしいだけじゃなくて、そのつくる姿勢に、オレはもうとことん感服しております。素晴らしい。

だかしかし、コラボレーターとしては感服ばっかしていても仕方ない。彼の仕事に正面から拮抗するような音を作ってこそのアンサンブルズなのだ。8月リスボンから帰国してからは、もう全力で、この巨大展示にいどんでおります。

いったいどんな展示かってのは、まあとにかく見てください・・・としか言えないのだけど、今書けることを書かせてもらうなら、上空には数百点の廃材、70チャンネルの学校放送用やら昔のステレオの家具調スピーカー、メガフォンから最高級のPAスピーカーまで、ありとあらゆるスピーカーたちもつるされていて、この70個のスピーカーからは、7台のコンピュータを使ってプロアマ200人以上の人から録音した1200ファイル以上の演奏や歌、声の音源が様々な仕組みで、あるときはランダムに、あるときはコンポーズされて流れる上に、簡単なロボットのような機械で吊るされている廃材もぶっ叩いて音を出す・・・・・・・ううううううう〜〜〜〜ん、自分でも何書いてるんだか、これじゃわlらね〜よって声が聞こえてきそうだ。

さらに高嶺流迷路というか、アングラ秘宝館かも・・・みたいな地下の部屋では、ギターが何台も大爆音でフィードバックしたり、ミラーボールがまわったり、おかしな楽器の部屋があったり、これまたプロアマ問わない100人以上の人たちの唄や演奏がワイヤレスのヘッドフォンから流れる仕組みで・・・・・うううううう〜〜〜〜〜ん、やっぱ何いってんだかさっぱりわからない。でも、このわからなさ加減のパワーと、莫大な未整理の情報量がこの作品の肝・・・ってかオレや高嶺さんそのものなのだ。

とにかくですね、そんなもんを高嶺さんや、もうおなじみのYCAMの強力スタッフ、サウンドテクニシャン伊藤隆之さん、西村悦子さん、舞台美術の宇野三津夫さん 岩田拓朗さん、大脇理智さん、照明の西田昌一さん 高原文江さん 金築浩史さん、三原聡一郎さん、そして高嶺組の重鎮小西小多郎さん、大友組の濱 哲史やらwithout recordsチーム・・・・ほかにもまだまだいるのですが、そういった人たちが束になって、昼夜ぶっとしで働いて滅茶苦茶やってくれているのです。

もう日記かいてるどころのさわぎじゃないんですが、一部で好評、大部分で不評の連載マンガのほうも、全然書けないし、でも、今回は打ち上げも自重して、でもってひたすら音に向かっております。ほんと、ほんと。今回ばかりは打ち上げはオープンあと。

いやね、日記はどうしたのだ・・・YCAMの仕事ちゃんとやってるのかってメールがちらほら来てるのだ。でもって今度の2期オープンのこと、もう少し説明してくれって要望も来てるのだ。でもって、書かねばならぬのも充分承知してるんですが、今は世界タイトルマッチを目前にした矢吹ジョーみたいなかんじなんす。ウソ・・・いや、ちょっとほんとかな、それともウルフ金串くらいかな・・・いや、うどん食うの我慢してるマンモス西くらいかも。

8月23日2期オープン、まじですごいことになりますよ。詳細は2日以内には書きます。

ちなみに1期オープンした「without records」は夏休みの子供攻撃にあって、惨憺たる状況だったのを、先日なつかしのボランティアスタッフが再集合してくれて、修復、それどころかヴァージョンアップしました。青山さん、ずたぼろになったプレイヤーたち、元気に動いてますよ。みんな青山さんのこと懐かしがってますよ〜。

ということで天才テクニシャン伊藤さんがものすごい目をして作業をしてる脇で、このブログ書いてます。そろそろ作業にもどります。まだまだ深いところにいくのだ。

写真は上空に吊るされる前の廃材を前に、自信満々狂気の笑顔の高嶺さん、つるされた廃材の背後で頭をひねる伊藤さん、そして、復活したwithout records ver2

Filed under: 大友ブログ — otomoycam 8:06 PM  Comments (0)