レイヤードスケープ -音の地層

YCAMのカフェスペース「BIT THINGS」で、
ちょうど1日前の同時刻に鳴っていた音が、
コンピュータで自動的に再生されます。
その場の音は、同時に録音されて、
次の日の音源となって重ねられていきます。
音を通して過去〜現在〜未来が
透けて見える瞬間が生まれます。

この場所で昨日鳴っていた音が、今日同じ時間に聴こえるとしたら、音による地層を体感できるのではないか、という考えに基づく。昨日、この場所で鳴っていた音が、足下から聴こえてくる作品。この録音と再生のプロセスを繰り返すことによって、過去の音はどんどん深い層に埋もれていく。昨日そこにいた誰かの足音や喋り声が、下のフロアから聴こえてくるかもしれない。上を向いて話せば、明日そこにいるかもしれない誰かに、語りかけることもできる。過去は足下にあり、未来は見上げたところにある。私たちが過ごしているのは、そのいくつもの層のうちの、ほんの1枚に過ぎないのだ。
(中居伊織)

[アーティスト]
中居伊織
[製作協力]
YCAM InterLab

 

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