生物にはさまざまなリズムがみられます。それらは生物自身の体内でつくられていて、神経活動や心拍のような秒またはそれ以下の単位から睡眠覚醒リズムの約1日、性周期の数日から数カ月、さらには1年のような長い周期で繰り返すものまで広い時間のスペクトルに分布しています。これらは大まかに、約1日の周期をもつ概日リズム、それより短いウルトラディアン・リズム、それより長いインフラディアン・リズムの3つに分けられます。
(富岡憲治)
[サイエンティフィック・アドバイザー]
富岡憲治/山口大学時間学研究所/
岡山大学大学院自然科学研究科教授
[クリエイティブクルー]
西村佳哲/リビングワールド
[共同製作]
藤本たりほ/リビングワールド
[システム・デザイン]
株式会社GKテック
[サウンド・デザイン]
一ノ瀬響
[編集協力]
春日泰宣/O:g
■アドバイザーからのブックガイド
「生物時計」ブラディ・ジョン著、千葉喜彦訳(朝倉書店)
「時間を知る生物」富岡憲治著(裳華房ポピュラーサイエンス)
「からだの中の昼と夜−時間生物学による新しい昼夜観」
千葉喜彦著(中公新書)
「シリーズ・光が拓く生命科学、第一巻生物の光環境センサー」
津田基之編(共立出版)
「蚊も時計を持っている やさしい科学」千葉喜彦著(さ・え・ら書房)
「生き物は昼夜を読む:光周性の不思議」
沼田英治著(岩波ジュニア新書)