哺乳類では単位時間あたりの心拍数は、体重の4分の1乗に比例して減少します。つまり、身体の大きいものほど心臓の拍動はゆっくりしています。哺乳類の心臓の大きさは体重に比例し、その重さはどの種でもだいたい体重の0.6%です。したがって、1回の拍動で送り出される血液量も体重に比例しています。一方、単位体重・時間あたりのエネルギー代謝は体重の4分の1乗に比例して減少するので、この減少に対応して心拍数が低下していると考えられています。
(富岡憲治)
[サイエンティフィック・アドバイザー]
富岡憲治/山口大学時間学研究所/
岡山大学大学院自然科学研究科教授
[クリエイティブクルー]
ミュゼグラム
[サウンド・デザイン]
瀬藤康嗣
■アドバイザーからのブックガイド
「ゾウの時間ネズミの時間」本川達雄著(中公新書)