私たちが見ている夜空の星(恒星)はとても遠くにあります。あまりにも遠いので、光が星を出発して地球に着くのに何年もかかるのです。私たちが見ている星の輝きは、何年も昔、過去の姿です。光は1年に9兆4600億km進み、この距離を1光年と呼びます。つまり、1300光年離れた星からの光を観測することは1300年前にその星から出発した、過去の姿を見ることになります。太陽は8分19秒前、太陽から一番近い星ケンタウルスαでさえ、4.3年前の姿を見ているのです。地層を研究して過去の地球の様子を知ることができるのと同じように、遠い星の光を観測すると遠い昔の宇宙の様子を知ることができます。
(永井智哉)
[サイエンティフィック・アドバイザー]
永井智哉/日本科学未来館/
現科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センター
[クリエイティブクルー]
トコロアサオ|野老朝雄/イエロウスタジオ・DDD
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小川陽子/日本科学未来館
[制作協力]
三星安澄/tokolo.com, DDD
[パーツ製作協力]
大友 冠/三櫻製作所、有限会社さいとう工房
■アドバイザーからのブックガイド
「マンガ手作りの宇宙」横尾武夫編/坂元誠画(裳華房)
「光世紀世界の歩き方」石原藤夫著(裳華房)
「理科年表、理科年表ジュニア」国立天文台編(丸善)
「太陽近傍恒星クルーズソフト HippLiner(Hipparcos Line writer)」
http://t.nomoto.org/HippLiner/(Web
Page of T.Nomoto)